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一章12 『敵出現?』

投稿遅くなって申し訳なかったです。

また再開していきます。

結局オリヴィアを家に連れ帰ることとなってしまった……


オリヴィアは童顔だ。身長も特別高い訳でもなくどちらかと言えば背の低い部類にはいる。そして胸だって特段大きい訳ではない。


そんな少女を連れ帰るという行為は、よくよく考えると『青少年保護法』違反でお縄にならないだろうか(最も異世界なのだから気にする必要はないのだが)と一抹の不安を抱えつつカイトはオリヴィアと共に貧民街へ向かっていた。


オリヴィアは終始周囲を気にする様子で話しかけても、「うん」「へぇ〜」「頑張りましょ」と気のない返事で、何処か怯えた様子だ。


何かあったのかと聞いても、首を振りつつ作り笑顔をしつつ「なんでもない……」となんだか口調迄可笑しくなっている。


極め付けはいきなり路地裏に連れ込まれたと思えば、壁ドンをさせられオリヴィアと身体を密着させられた。オリヴィアの息は顔にかかり、手は腰にまわされた。


そしてカイトはその時の何かに怯えた様子のオリヴィアが、無茶苦茶可愛くて理性が吹っ飛びそうになった。因みに其処は童貞の意地を見せて理性を吹っ飛ばす事なくどうにか耐え切った。


カイトは理性を保った為か未だに呼吸が荒く壁に寄りかかりとても疲れた様子だ。

オリヴィアは気にすることなく「行きましょう」と言って先に歩き始めた。


尚先程のことを聞いたが、頑なに答えてくれない。理由を知るのは諦めるべきであろう。








〜〜〜〜〜〜








思っていたよりも時間はかかってしまっているが、日が暮れる前には帰ることが出来そうだ。


「ねぇ……カイトの家って貧民街にあるのかしら」


「うん……そうだよ」


オリヴィアは少し引いた様子だ。其れも仕方ないと思う。


確かに貧民街だけ見ると此処が帝都であることを忘れてしまう。柄の悪い人間や娼婦に見窄らしい格好の少年少女……

この場所は貧民街の中でも、帝都の中心部に近く比較的綺麗な場所で貧民街の入り口と呼ばれる所だ。


この場所でこの様な評価になるのだから、如何にエリシャの家のある貧民街の外れが帝都に似つかわしくないのかはよく分かる。

但し住みやすさで言えば入り口よりも外れの方がよっぽど住みやすいと思うのだが、最もこの感想は人それぞれだろう。


色々と考えていると、

「いだっ」

どうやら左耳を引っ張られてしまったようである。

オリヴィアは此方をジト目をしながら向いていて、不満そうにしている。


「何見てるのよ。最低」


「んぇ?」


何処から出たのだろうという声が出てしまった。

理由を詳しく聞いてみると、どうやら歩いている最中に若い娼婦に目線を向けてしまっていたらしい。


正直何故そんな事でキレられるのかは不明なのだが謝っておいた方が良いのだろうか……


その後一切話を聞いて貰えぬまま、貧民街の最奥貧民街の外れへ辿り着いた。


カイトが自律組合(ギルド)やオリヴィアと共に行動していた間に建てられていた家は、一日で建てられたとは思えない程に綺麗で頑丈な気がする。というよりそうでなくては困る。


因みにこの街では扉に鍵をつけたところで殆ど意味はないらしく、当然この家にも鍵はつけられていなかった。

ヴィレンの説明では此処は其処まで治安は悪くないらしい。(その言葉への信用は余りないのだが)

後確か盗まれる時は盗まれるのだから、大人しく諦めろと言われている。


此処まで無言を貫いていたオリヴィアはそんな家を見て「全くもって見窄らしい、鍵すらないなんて……」と小声で言っていた。


聞こえない様に言っているつもりなのだろうが、はっきりと聞こえている。全く連れて行けと言ったのは何処のどいつなのか分かっているのだろうか。勿論そのことを指摘する程の勇気を海斗は持ち合わせていなかった。


家へ入ろうとしていると、隣の家よりティオが出てきた。相変わらずティオは可愛く、そのロリ容姿には不釣り合いな大きな双丘を持ち合わせていた。その双丘を眺めていると突如背中に衝撃が加わり、隣から「滅びれば良いのよ」と不穏な声がした気がするが恐らく気のせいだろう。


ティオは視線に気がついていたのか、少しばかり頬を赤らめていたが、「ところでその()は誰ですか」と少しばかり棘のある口調で言ってきた。棘のある口調に怖がりつつも、カイトは少しばかり震えながら 素直に紹介した。


「オリヴィアだよ。俺に文字と魔法を教えてくれるんだ」


「よろしくお願いしますね」


オリヴィアは笑顔だった。ただその笑顔は作り笑顔なのだと思うが。

紹介された後ティオはなんだかそわそわした様子になった。


「もしかしてオリヴィア・フォン……」


口にしようとした言葉は遮られた。オリヴィアがティオの口に手を当てていたからだ。カイトは一瞬の出来事で全く目で追うことが出来なかった。


いきなり起こった出来事にどうするべきなのか分からない様子のカイトを横目に、オリヴィアはティオの耳に顔を近づけた。


そしてティオにだけ聞こえる声で「もし気付いているのなら黙っていた方が身のためよ」と冷たい口調で言い放った。

オリヴィアはカイトの隣に戻ったのだが、ティオはその後一言も発することなく無言で首を縦に振り続けていた。


カイトは何を話したのかを聞こうとしたものの、その唯ならぬ雰囲気とオリヴィアの「今のは気にすることではなくてよ」と冷たい口調で言われたことに圧倒され聞くことは叶わなかった。

因みにカイトも「ハイ、キニシマセン」と連呼するしかなかったとか、そうでなかったとか。


そのまま家の前にカイトが突っ立ていると、「早く私を家に上げなさい」と言われてしまった。

カイトはすぐさま扉を開いてオリヴィアを家に上げた。


何故かオリヴィアは家に上がったにも関わらず座ろうともしなかった。(まさか椅子すらないだなんて……まぁ気にしては駄目ね)

カイトはそんなオリヴィアを不思議そうに見つめていると「何か飲むものが欲しいわ。だから早くなにか用意しなさい」と命令されてしまった。

一瞬立ち尽くしてしまっていたのだが、オリヴィアの「何をしているの早くなさい」という一言で急いで家を出てティオの元へ行った。


ティオは料理を作っている最中であった。


「ティオちょっといいか」


「あっカイト兄なんでしょうか」


声をかけるとティオが笑顔で寄ってきた。本当にこの人あたりの良さは素晴らしいと思う。


「オリヴィアにお茶か何かを出したいんだが頼めるかな」


お願いをした途端にティオの顔が歪んだ。折角の可愛い顔が台無しだ。

カイトは何か失礼を働いてしまったのかと不安に思ったのだが、ティオは「わかりました」と明らかにトーンが下がった声で返事をした。


ティオに「何か嫌なことがあったか」と聞いたところ何故か更に怒らせてしまった。


そして全く返事をしてもらえなかった。


(女性って怖い……女性って怖い……女性って怖い……女性って怖い……女性って怖い……女性って怖い……女性って怖い……女性って怖い……女性って怖い……女性って怖い……)と彩奈のことも思い浮かべつつ心の中で連呼していた。


無言の空気感に耐えられなくなってきた頃、ティオはお茶を持ってきた。


残念ながら「ありがとう」と言っても全く返事をしてもらえなかった……


時間が解決してくれるのを期待するしかないだろうか……



オリヴィア

「私ってそんなに魅力がないかしら」と一人大きくない胸を触っていた。

本編に入れれそうになかったから此処に載せました。

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