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異世界で引きこもりたいけど周りの女性が許してくれない件について  作者: 涼月風
第3章

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第73話 ーーー瓦礫の中でーーー

 



 瓦礫の中を歩く音がした。俺の意識はもう限界ギリギリだ。

 ここまで、持ったのは加護のお陰だと思う。でも、血を流しすぎたみたいだ。

 すると、目の前に、1人の少女が現れた。




 …………………リーナ




「もう〜〜だから、あの爺さんに伝えといたのに〜〜聞いてなかったの?」


「………………」


「まだ、意識はあるみたいね。私は、リーナじゃないわ。リーゼよ」


「…………リーゼ」


「一度だけチャンスをあげる。二度目はないわよ!わかった?」


「リーゼ…………」


 リーゼは、シロウに口づけをした。唇には自ら噛んだあとがあり、血が滲んでいた。


「これで、契約は済んだわよ。良い、一度だけよ。それと、あとで私のお願い聞いて欲しいの。これが、私と貴方の契約よ。わかったなら行きなさい!」


 リーゼと名乗る女性は、シロウに手をかざした。すると、シロウは、消えた。




 ◇◆◇◆




『わぁーーー!!』



「どうしたの?シロウ君。そんなにドラ子さんが卵焼き食べたのが驚いたの?」


 何が起きてる……

 何でみんないるんだ?

 ここは、どこだ?


「シロウ様だけですよ。この中で私に気づかなかったのは……」


 どういう事だ……

 さっき、ハルファスと戦って……地震が起きて……核ミサイルが堕ちて……

 夢だったのか?


「シロウ様は、普段から警戒心が足りません。少しは、スズネやシアンさんのように気配を察知出来るようでなければ、あっという間に殺されてますよーー」


 何だ……この会話以前に聞いた事がある……


「今度の相手は、普通の相手ではありませんよ。上級魔族でも強者なのですから……」


 さっきまでの事は、夢なのか?もしかしたら明晰夢というやつか?……


「ドラ子さん。悪魔達の情報をお聞きしたいデス」


 エリックさんが来た。


「では、皆さんが揃ったところでお話ししましょう。まず、マンモン。こいつは、強欲の業を背負う悪魔です。特に金銭にかけては、目がないです。人の心にある金銭欲を増大させ、魂を欲で満たします。それを喰らうのです。一見、強そうに見えないかもしれませんが、欲に支配された人間を使う事が出来ます。生きた人間を盾にできると考えて良いでしょう。シロウ様達のように人を殺める事を躊躇う人達には厄介な存在かもしれません。


 次に、淫魔のサキュバスです。淫魔ですので人の性欲を支配できます。これも、性欲で満たされた魂を喰らう事によって自らのエネルギーを補充します。また、マンモンと同じように生きた人間を操る事が出来ますので、こいつも厄介な存在かもしれません。


 地獄の伯爵ハルファス。こいつは、鳥の姿です。ですが、変化してるようで本当の姿を見た冥界の者はおりません。ただ、しわがれた声で話すのが特徴で、これで変化を見破るしかありません。主に武器や基地などの建設、保管、補充などの優れていますので、戦争屋にとっては、有難い悪魔かもしれません。


 最後に、地獄の大公爵アガレス。こいつは、元、力天使に属していたとされていますが、本人が言ってるだけで本当の事は分かりません。お爺さんですが、その能力は、地震を起こす事が出来るので面倒な相手です。31の軍団を指揮するとも言われておりますが、実際のところよくわかってないのが実情です。とにかくプライドが高くて、冥界でも誰も相手にしなかった迷惑爺さんなのです」


 ドラ子の説明をみんな真剣に聞いていた。


「この悪魔達は、連携をとって行動するものなのデスか?」

「悪魔は、自由な存在です。連携を取る事は、まず、考えられません。この世界に来る為だけに、協力しあったのでしょう」

「それなら、まだ、対策は取れそうデス」


「皆さんにも伝えておかねばなりません。現在、悪魔達の動向はわかっておりません。どこに潜んでいるのかもわからない状態デス。ですので、少しでも、何か変わった事があれば、報告して下さい。勝手に動いてはダメデス。いいですね!」


『わかりました』


「それを言いたくて、ここに来ました。皆さん。絶対ですよ。あの島の様な行動はしないで下さい」


 ……これは、前に経験している……エリックさんに屋上に呼び出された時だ。それから、ここでお弁当を食べるようになったんだ……

(第66話…中段の事)


 どうなっているんだ……さっきまでの事は本当に夢なのか?


 俺が意識を失いかけた時、リーナがやって来て……

 いや、髪が金髪だった……そうだ!リーゼだ!


 俺は、リーゼに口づけされ契約したんだ……ステータスを見れば……


 ーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーー


 シロウ スズカゼ(15) 半人半魔 平民 職業 学生


 Lv 10


 HP 50(+33000)/ 50(+33000)

 MP 100(+33000)/ 100(+33000)


 SKILL(90P)

  鑑定 Lv 5

  マイルーム Lv 3

  家事 手伝い Lv 5

  処理スピード3倍 魔力譲渡 体力譲渡

  獲得経験値10倍

  全マップ探策

  日曜大工 Lv2

  ディスガイズ

  回復魔法

  攻撃魔法(火)

  闇魔法

  毒無効化耐性

  火・熱耐性

  異常状態無効耐性

  即死耐性

  精神異常無効耐性

  言語能力(日本語 Lv 10 英語 Lv 10 ミリエナ共通語 Lv 3)


【称号】 鈴風家四人目 家事担当者 折り込みチラシ研究者 残念趣味道楽家

  造形美愛好家 隠蔽者 女神の失態目撃者 奇跡の生還者 松葉杖使い

  頼られる者 覗きし者 露出 放置プレイ家 いじめられっ子 女難体質

  冒険者 リーナの契約者 滑落者 フォルネウスの加護 フェニックス

  の加護 連れ回させし者 勇者を引き継ぐ者 鈍感にぶ男 救済者

  ミミーの契約者 幼児猥褻者 レヴィアタンの加護 封印者 支配者

  創造者 見習い剣士 リーゼの契約者 時を渡し者


 ーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーー


 やはり、リーゼと契約している事になっている……

 つまり、俺は、過去に戻ったって事か?

 それにしても、半人半魔って……リーゼの血を飲んだのか?


 だとすれば……あの最悪な日をどうにかできるのかもしれない……



『あのーー!みんな、ちょっと、話を聞いて欲しいんだ!』



 俺は、みんなに今迄の話をした。信じてもらえるか、わからないが……



「流石に、突飛な話デスが……嘘をつく理由も無いデスしね……」

「シロウはシロウだよ。妖精の眼がそう言っている」

「私は信じるわ。放課後、お祖父さんが話があるってまだ、シロウ君に言ってないもの。それを言い当てたんだから〜〜」

「あっちもそう思うぜ!世界は不思議で溢れてるんだぜ!」

「にわかに信じがたい話ですが、あのリーゼと契約したのは本当みたいですね。魔力が冥界のものと似ていますし……」


「本当なんだ。あいつらは、気配を消す腕輪をしている。最後まで、居場所を掴めなかった。全て、後手後手に回ってしまったんだ。もう、あんな思いしたくない……」


「わかりました。シロウのいう事を念頭に置いて対策を練ります。皆さんもご協力願いますデス」


 そう言って、エリックさんは戻っていった。

 俺達は、最悪のシナリオを回避する為、動き出した。




 ◇◇◇



 この世界に来た悪魔達が持っている気配を消す腕輪がある限り、あの悪魔との接触は限られている。それに、ドラ子やアザゼル達、こちら側の悪魔の気配は相手に察知されてしまう。これでは、秘密裏に動けない。


 そう思った俺は、こちら側も気配を消す事が出来るあいつらの持つ腕輪に似たものを作ろうと思い立ったが、悪魔は基本的にそのような技術を持ち合わせていないらしい。余程の変魔でない限り、魔導具など開発しないそうだ、とソラスが言っていた。


 俺は、魔導具開発の為にある人物を思い描いていた。できれば、接触を避たい相手だが、その力量は、アスカを探知した機械を持っていただけで納得出来る。


 俺と、スズネは、一緒にミリエナ国、王都の王宮に足を運んでいた。


 いつものように、王宮の裏門のついた俺達は、研究所長のシルベルに面会を求めた。


「シルベル様ですか? 少しここでお待ちいただけますか?」


 王宮の衛兵が、裏門の待合室に案内してくれた。すると、現れたのは、メイド2号だった。


「シロウさん、カトリーヌ様が先に、お話があるそうです。こちらへどうぞ……」


 アンリエット王女の件だな……それにしても、前の時より早いけど……

 まぁ、いいか。深く考えても仕方ないし……


 いつもの豪華な応接室に通された俺とスズネは、ソファーに腰掛け待っているとカトリーヌ王女とメイド2号が現れた。


 話を聞くと、やはり、アンリエット王女の件だった。前回と同じく途中でアンリエット王女とメイド1号が登場し、姉妹喧嘩が始まりそうになった。


 俺は、仕方なしに、みんなをマイルームに招待した。そして、ゼウス神から加護貰った。


 俺まで、また、加護をもらってしまった。どのような加護かというと……

 気恥ずかしいが『勇者』の称号と聖剣エクスカリバーを俺は手にした。


 ……なんで俺が勇者?……


 多分、これから起こる出来事を防ごうと心に思っていた為だと思う。

 聖剣は亜空間収納ができるらしく、取り出したいときに取り出せる優れものだった。そして、剣も見事だが、鞘の方が綺麗な宝飾で飾られ見事なものだった。剣が折れても鞘に収納すれば、元に戻るらしい。


 俺は、持っていた勇者の遺品の中の聖剣もこの鞘に入れれば元に戻るのではないかと考えていた。そうすれば、勇者の縁のある人に返す時も元の聖剣のままで返せると、内心喜んでいた。


 それと、スズネは、前回と同じ飛行能力を授かり、アンリエット王女は雷撃という稲妻を起こす事が出来る能力だという。カトリーヌ王女は、瞬間移動が出来るようになった。転移魔法と違う点は、視界の範囲内しか移動できない事らしい。メイド1号は、あらゆるものを防ぐ防御フィールド、メイド2号は幻術魔法の能力を得たらしい。


 みんなをアキバに連れて行く予定だったが、俺達の世界は危ないので、少し落ち着いてから、招待する事になった。


 そして、俺とスズネは、研究所長のシルベルと面会した。




 ◇◇◇



『シロウ君、シロウ君、この音楽室に飾られてる額の絵みたいな人がそうなの?』

『そうだよ。シルベル研究所長だよ』

『面白い髪だね』

『確かに……』

 ……[念話終]……


「お久しぶりではあ〜〜りませんか。シロウ殿」

「こちらこそ、忙しいところすみません」

「いいえ、いいえ。アンリエット王女からもよろしくと頼まれておりますか〜〜ら。ところで、私に用とは何であ〜〜りますか?」

「え〜〜と、気配を消す魔道具って作れますか?」

「作れる作れないと言ったら作れま〜〜すが、何のご用で必要なのであ〜〜りますか?」


 ……本当の事は言えないし、困ったな……


「実は……ちょっと野暮用で……その……」

「まぁ、いろいろ事情があるみたいであ〜〜りますが、実は、その魔道具は普通に売っているのであ〜〜りますよ。ここにも、いくつかあ〜〜りますけど、お持ちになりますか?」

「そうなんですか!是非ともお願いします」

「でも。これは、私の気配感知の魔道具には感知されてしまいますよ。それでもよろしいのであ〜〜りますか?」

「気配感知の魔導具ですか?」

「はい、以前、シロウ殿が連れてきた幽霊さんを感知したものを小型化したものです」


 ……それなら、悪魔達の感知もできるのでは?……


「それも、欲しいのですが……」

「わかりま〜〜した。今、お持ち致します。でも、5個しか譲れませんけどよろしいですか?」

「はい。十分です」


 俺は、気配を消す魔道具と、気配を感知する魔導具両方を得る事が出来た。






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