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異世界で引きこもりたいけど周りの女性が許してくれない件について  作者: 涼月風
第2章

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第31話 ーーー日本での日常ではーーー

 




 リーナ達が隣に来た、お陰で、俺の毎日はとても忙しかった。でも、悪い事ばかりではない。マイルームのドアを開くのにリーナ達の家なら誰にも知られることなく開く事ができる。そして、もう一つ良い事があった。

 今まで、1日一回、異世界に行かなければならないという縛りが解けたのである。最高神ゼウスにマイルームの存在が、バレてしまった以上、女神エリーゼも無理に異世界に行かなくても良いと判断してくれたようだ。


 しかし、悪魔達の食い扶持を稼ぐには、現代社会では、中学三年生の俺には困難で、結局、異世界で冒険者稼業をしなければ、食べていけない事に気づいた。


 リーナ達は、どちらの世界が住みやすいのかわからないが、異世界に行きたいと言えば、出来るだけ要望に応えるつもりでいた。


 そんな訳で、バタバタした生活も慣れてきた頃、都内ではある事件が話題になっていた。


 ………


『次は、連続不審死の話題をお伝えします。昨夜、未明、渋谷区のアパートで、20代前半の女性が死亡しているの、友人が発見しました。女性の身体は、干からびており、体内の血液が抜かれている状態でした。これで、都内で似たような事件は、4件目であり、警察は病死、他殺の両面から調査している模様です。以上で今日のニュースを終わります』


 ………


「また、連続不審死のニュースか。最近、そればっかりだよねーー」

「犯人は、きっと第一発見者の友人。これ、絶対」

「ミミーもけちゅえき、飲みたいでちゅう」

「いわゆる、サイコパスという輩ですな。殺すときは、もっと芸術的に殺さないといけません」

「最近、お店でもそんな話ばかりよ〜〜ん。いやになっちゃうわ〜〜」


 そういえば、アザゼルは、二葉姉の紹介で、こちらの世界では、その筋のお店で働き出した。お客のお金で酒が飲めるというのが理由らしい。

 アザゼルは、元天使だけあって、契約しなくても問題ないらしい。瘴気が満ちればそうもいかないが、アザゼルを暴走させるには、戦争規模の瘴気が必要だというので、取り敢えずは心配ないだろう。


「そろそろ学校行くよ」


「わかった」

「ミミーは、アザゼルと一緒にいてね。サツキは、今日、委員会があるって言ってたけど、ソラスはどうする?」

「サツキ様が帰る頃にお迎えにあがります」

「わかった。リーナ行こう」


 俺とリーナは学校へ、残りの悪魔達は、家で留守番だ。悪魔達も家があると落ち着くらしい。狭いけど一魔一部屋あるので、俺にとっては羨ましい限りだ。


 学校に着くと、クラスでも連続不審死の話題で盛り上がっている。未知の病気だの吸血鬼の仕業など様々な憶測が飛び交っていた。


 俺は、そんな事は気にしてられない。今は、勉強をしないとマズいとこまできていた。


 リーナといえば、クラスの雰囲気にも慣れ、そして、みんなも落ち着いてきた。でも、一週間に数回は告白されるらしい。その都度、俺の風当たりが強まったが、俺は、気にしないで勉強を続けた。

 俺の学力がリーナの学力に繋がるのもその理由だ。俺達は契約関係にある為意識共有、リーナだけは俺の記憶を読み取る事ができる。俺の成績が良くなればなるほど、リーナの成績も良くなるのだ。


 あと、気になるのは神屋代 鈴音だ。相変わらず、よくわからない方法で俺達の監視がある。前よりは、頻度が落ちたが、それでも面倒くさい。


 ……[念話中]……

『シロウ兄、シロウ兄』

『なんだ。サツキか。ソラスは、サツキは帰る頃に迎えに来ると言ってたぞ』

『知ってる。念話があったから』

『どうかしたのか?』

『明日、三季姉の誕生日でしょう。何かプレゼント買った?』

『ヤバい。すっかり忘れてた。サツキは何か用意したのか?』

『うん。一昨日ね。買ってきた』

『という事は、サツキの誕生日も一週間後という事か』

『私は、なんでもいいよ』

『まぁ、そういうな。今日、学校帰りに買ってくよ』

『わかった。私は、可愛いストラップでいいからね』

『何でもいいんじゃなかったのか?』

『どうせ買うなら、決まってた方が選びやすいでしょう』

『わかったよ。あまり期待するなよ』

『は〜〜い』

 ……[念話終]……


 三季姉とサツキの誕生日か……出費がかさむな……




 ◇◇◇




 放課後、俺は一人で駅のデパートに行く事にした。リーナは、ミミーを一人にさせるのは心配、という事で、家に帰った。


 駅といっても、JRや私鉄、地下鉄などが入り乱れるターミナル駅で俺は私鉄に乗り向かった。


 駅に着くと全マップ探索が点滅した。チェックしといた人物が近くにいると教えてくれる機能だ。


 ……誰だろう?……


 よく見ると、二葉姉だった。


 ……仕事に行くには、まだ早いし。あっ。あれ、彼氏?二葉姉、デートだったんだ……


 姉のプライベートを知るのは何か抵抗ある。俺は、見なかった事にしようとその場を離れようとした時、


「鈴風君」


 いきなり声をかけられた。振り返ると、そこには神屋代がいた。


「何だ。神屋代か……ビックリしたよ〜〜」

「誰か知り合いでもいるの?」

「あーー姉さんを見かけたんだけど、って、何で神屋代ここにいるの?」

「もちろん、鈴風君に聞きたいことがあったからついてきたの?」


 ……おかしいな?神屋代はチェックしてあるから全マップ探索で反応するはずなのに……


「そうなんだ。って、おい。それ、ストーカーだよ」

「鈴風君のギャグ古いね。そんなんじゃ、一流のお笑い芸人になれないよ」

「俺の将来勝手に決めないでくれる?」

「でも、何か変な気を感じるわ……」

「変な気?」

「魔の者の感じよ」

「あの……神屋代、俺、忙しいから行ってもいい?」

「ダメよ。あの人、お姉さんでしょう?その隣の男。そいつから感じるのよ」

「えっ?」


 俺は、全マップ探索で、二葉姉と一緒にいる男をステータス表示させた。そこには、


 ……………………………………


 ミヤウチ サトシ (25歳) 吸血鬼


 ……………………………………


 と、書かれていた。




 ◇◇◇




 俺と神屋代は、二葉姉とその男のあとをついて行く。


「何か、罪悪感、感じるんだけど……」

「そんなこと言ってる場合じゃないわ。最近、話題の連続不審死知ってるでしょう?あれは吸血鬼の仕業よ」

「あーーあれ?そうなの?」

「初めはリーナさんを疑ってたわ。でも、犯行時間とリーナさんを行動が一致しないのよ。で、別の者の仕業だと、最近、気づいたの」

「まだ、リーナの事をバンパイヤだと思ってたわけ?」

「そうよ。私には、見えるんだもの。リーナさんが黒い霧に包まれているのを」


 ……神屋代は、本物だ。厄介だな……


「そうなんだ。、眼医者行った方がいいと思うよ」

「まだ、信じてないんだ。でも、すぐ、わかるわよ」


 二葉姉とその男は駅の北口の方に向かっていた。


「あっちは、歓楽街のある方だよね」

「そうね。きっと、人目のつかない所に行くつもりだわ」


 二葉姉が、危険なのはわかっている。でも、神屋代と一緒なのはマズイ気がする。

 俺は、リーナに念話をした。


 ……[念話中]……

『リーナ、聞こえる?』

『何?』

『この世界に吸血鬼っている?』

『いるよ。冥界にもいた』

『今、吸血鬼らしい奴のあとをつけてるんだけど』

『そうなんだ。あいつら死なないから面倒くさい』

『そうなんだ……』

『でも、雑魚の奴はすぐ死ぬよ』

『たくさんいるの?そいつら」

『冥界でも、うじゃうじゃいるよ。死なない奴は数体しかいないけど』

『今、二葉姉とそいつが一緒なんだ。どうにかできる?』

『シロウだけでも大丈夫』

『俺に倒せるの?』

『雑魚なら、シロウが殴るだけで大丈夫』

『そんなんでいいの?』

『雑魚ならね。でも、死なない奴なら無理』

『そうですよね〜〜』

『もし、必要なら私を呼んで』

『わかった』

『そういえば、今、リーナ何してんの?』

『ミミーとオヤツを食べてる』

『もしかして、冷蔵庫に入ってたケーキ?』

『そう』

『もう、ない。また、買ってきて』

『わかったよ』

 ……[念話終]……


 ……あのケーキ、もう食べたのか。お金に羽根が生えて飛んで行くよ……


「鈴風君、お姉さん達、あそこに入るみたいだよ」


「うん。えっ?」


 そこは、紛れもなくご休憩ができるホテルだった。


「私達も行こう!」

「えっーー!」


 俺は、神屋代に袖を捕まれ二葉姉達が入ったご休憩場所に入るのだった。








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