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異世界で引きこもりたいけど周りの女性が許してくれない件について  作者: 涼月風
最終章

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126/132

第126話 ーーー勇者達はーーー





「シロウ、あの女性を拉致しなさい」


 リーゼが、頭のおかしな事をいきなり言い出した。


「何、馬鹿な事言ってるの? 」

「あの子は、神託を受ける子よ。違う事言われたら面倒でしょ。さぁ、早く! 」


 俺とリーゼは、気配を消して、教会内部に忍び込んでいる。

 その女性が1人でいる時を見計らって、リーゼは、無茶を言った。


「無理だよ。いきなりそんな〜〜」

「じゃあ、拉致るのはやめて、精神魔法でコントロールするか……」

「さっきから、何、言ってるの? 犯罪だよ。リーゼ」

「もう、しょうがないわね。私がやるわ」


 リーゼは、気配を消して、その子に睡眠魔法をかけて眠らせた。そして、神託で話す言葉を精神魔法で操り、享受する。


「よし、これでいいや。行こっ! 」

「何が何やら……」


 俺達は、宿屋に転移する。すると、リーゼは、


「シロウが拉致らないから、計画が少しズレたじゃない。何かあったらどうするつもりなの? 」

「いきなり、見ず知らずの女性を拉致しろなんて普通、無理でしょう? 」

「本当は、シロウがあの子に化けて、神託を受けるはずだったのに〜〜」

「マジですか? 」

「マジです! 」


 良かった……

 拉致しなくて……

 女装は、懲り懲りだ……


「じゃあ、みんなのところに行きましょう。そろそろみんなで転移しないといけないし……」


 俺達は、リーゼに言われて変装している。俺は、能力を使って20歳ぐらいの成長した俺になっていた。アンリエット王女は、長い髪を後ろで束ねポニーテールにしている。髪形が違うだけで別人に見えた。シアンは、冥界に行かなくてはいけないので、妖精の眼に眼帯を付けることにした。エリックさんは、天然パーマのかかったような髪形なので、耳の部分を巻いてエルフの耳が隠れているような髪形にしてもらって、髭も剃らないでそのままにしてもらった。


「本当にこれで行くのデスか? 」

「そうよ。それから、この腕輪つけておいてね。魔力の流れを少し変える腕輪だけど、威力は出るはずよ」


「シロウ様は、大人の姿になったのですわね」

「なんか似合わなくて……」

「そんな事ありませんわ。とても、素敵ですわよ」


 褒められて嬉しいのだが、エリックさんの目が怖かった……


「そろそろ行くわよ」


 リーゼの掛け声にみんな気をつけ引き締める。そして俺達は教会に転移した。



『わぁ〜〜〜〜!! 』



 民衆の歓声が聞こえる。

 教会の者らしこ人達が俺達の前で(ひざまず)いていた。


「お待ちしてました。勇者様御一行ですね」


 教会の長らしき人物が畏まってそう話す。


「いきなり連れてこられたので、良くわかりませんが、世の為に尽くせ! と誰かが言っていました」


 誰かって誰だよっ!……


 リーゼは、臆面も無く淡々としばらくの時間その長と話をしていた。俺達は、ただ、その場に突っ立ったままだ。まるで、見世物みたいで居心地が悪い。


 そして、勇者様御一行の初任務として、北の山脈に巣を作っているワイバーンの討伐を願いされた。


 また、ワイバーンかよ……


 ワイバーンには、苦い思い出がある。できれば、思い出したくない……




◇◇◇



「いきなり、討伐なんて普通しないだろう? 接待受けるとか、事情を詳しく聞くとかじゃないの? 」


「シロウ、この時代にそんな余裕ないの。それに、下手に関わってボロが出たらどうするの? 面倒でしょう」


「えっーー! そんな〜〜」

「シロウは、働かないとダメになる確率120パーセント」

「シアン、100パーセント超えてるよ」

「それぐらいがちょうど良い」


「まぁまぁ、討伐が早く終わればそれだけ早く帰れるのデスし、ここは、大目にみましょう」


「……そうですね。エリックさん」


 帰れる意味がどのような意味かわからないが、俺と、シアンは俯いてしまった。


「シロウは、封印部屋を造っててもらうわ。残りのみんなで行きましょう 」

「またかよ〜〜」

「当たり前じゃない。それが一番大事な事。ワイバーン退治なんてしてても、今のシロウには、簡単すぎるでしょう? 」

「はい、はい」

「はいは一回で良いのよ。じゃあ、みんな行きましょう」


 みんなが、俺に手を振っている。

 仲間外れにされた気分だ。


 俺は、宿屋に戻り、リーナ達を封印する部屋を用意する。


 レベルが上がったお陰で、スキルポイントが有り余っているので、何部屋も作る事ができるが、後々の関係の為に、ありきたりなものではバレてしまうはずだ。


 部屋は狭いと可哀想なので、10畳にした。壁は、コンクリートの打ちっぱなしの感じで作り上げる。そして、ベッドを置き、リーゼに描いてもらった魔法陣を組み込んだ魔力循環装置を設置する。それを、5部屋用意した。リーナ、ミミー、ソラス、アザゼル、ルシファーの5魔分だ。ドアを開きエントランスにそれぞれのドアが5つあるような間取りだ。それをパンドラの箱と名付ける。


 マイルームのレベルがマックスになり、亜空間の場所も選べるようになっていた。今までは、神界の亜空間にあったので、神の訪問ができたが、それだと、リーナ達が危険だ。俺は、冥界の亜空間に設置できるようにしておいた。


「俺の部屋も作っておこうかなぁ〜〜女神達に邪魔されない、そして、念話も届かない俺だけの部屋を……」


 魔力循環装置が余っているので、俺は、どこの世界にも存在しない亜空間いひとつの部屋を作った。マイルーム4と名付ける。


「本当に俺だけの部屋だーー! 色々飾ろうっと……」


 俺は、密かな楽しみができた。






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