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義父母と鬼嫁のドリフな毎日~ゴミ出し編~

作者: まおちゃり

 義父母は常時おむつや尿取りパッドを使用しているため、ゴミの日にはレジ袋3つ分くらいの量になる。

 昨春同居を始めた時はまだ義母だけだったのだが、それでも結構かさばっていたので、見かねて「私が出しますよ。」と言ったところ、頑なに拒まれてしまった。自分の汚物を嫁に出させるなんぞ、プライドが許さないのだろう。

 脳梗塞を起こした義父が3月に退院してからは、おむつの量も倍になったため、もう一度「出しましょうか?」と聞いたものの答えは同じ。しかしさすがに困ったらしく、かつて店を営んできた時に使っていた台車を取ってきて使うようになった。

 ところが先日、先に生ゴミなどを出し終えて戻ったところ、衝撃的な場面を目撃してしまった。

 玄関にはたしか3つの袋が置いてあったはずなのに、義母が提げているのは1つだけ。「あとの2つは?」と思ったら、なんと後ろに引きずっているシルバーカーの中であった――「だめだこりゃ。」

 シルバーカーは母の日のプレゼント。ずっと欲しがっていたのだが、新品は高価なため、リサイクルショップを一緒に巡ってようやく見つけた掘り出し物だ。「これで買い物が楽になるわ。」と喜んでいたのに、味噌クソ一緒か~い!!

 いくら袋をきっちり縛ってあるといっても、これではシルバーカーに大腸菌が付着しかねない。そこに入れた食品を家族が食べたら……あなおそろし。

 明日は再びゴミの日。同じことをするようなら、今度こそ言わなくてはと意を決する鬼嫁であった。

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