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セカンドライフは異世界で  作者: 灯台。
王位継承編 人魔大戦
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59話 スキルホルダー

 長い机を囲む16人の視線はモーリスが指さす地図に集まっていた。


「我々が相手の本拠地と睨んでいるのはここだ」


 そこは王都から南西の魔王の領域だった。


「根拠はいくつかある、まずは街の被害の差だな。受けた報告から判断するに南が最も被害が大きい、次に西だ」


 それは初耳だぞ。南には俺の故郷、アルス村がある。ましてやあそこは辺境の地だ、すぐに魔物が攻め込むだろう。

 気にして無かった訳ではない。だが何故か不思議と大丈夫だろうと思い込んでいた。


 グレン、リリス、クライフ、シアン・・・皆、無事で居てくれ。



「それだけでは無い。既にアルバに調べさせた結果、東と北にはそれらしい反応は無かった。だろ?」


「はい。ただ魔王の領域の奥深くまでは魔法が届かないので分からないですね。ただ本拠地が無い可能性はかなり高いと思います」


「すいません、そんな魔法があれば調べればある程度場所は絞れるのでは?」


 アルバの鋭い目線が俺に刺さる。つい思った事を発してしまった事に後悔した。


「あぁ、調べられればな。しかし時間が足らん」


「広範囲な分大量の魔力は必要だし、感知した情報を処理する反動に俺が耐えれないから、使える間隔は大体2週間は空くんだよ」


 確かに都市1つ感知するでもワイズの手助けあっても大変なのは身を持って体験してる。そう考えると納得だ。

 ん、待てよ。だとすればアルバもワイズ並みの処理能力を持ってないと脳がパンクするぞ?

 という事はこいつスキルホルダーか?


 アルバを注視するとアルバの情報が現れる。その中にあった。初めて出会うスキルホルダーがこんな子供とは。いや、気にしてないだけで実は出会っているかもしれないな。


 与えられた知恵(ウィットフォース)

 幼い頃から半ば強制に知識を詰め込まれた事により開花したスキル。ワイズセンスの下位互換になるが高い演算能力、膨大な知識量を誇る。


 何かアルバの暗い過去の様なものが見え隠れするが深くは気にしない事にしよう。

 なるほど、ワイズの下位互換か。てことは魔法の仕組みが分かれば俺にもできそうだな。ちょっと後で発動する所に立ち会って分析してやろう。



「そこでだ、反動を抑える為に範囲を絞る。そうすれば間隔は短くなるだろう。よってお前達は南西の魔王の領域手前までアルバを守りながら向かい、そこから本拠地を暴きだし奇襲をかけてもらう」


「俺も戦えない事は無いが魔力を溜める必要があるから頼んだよ」


 さっきからアルバの態度に腹が立つ。明らかにモーリスに対してと俺たちへの態度が違う。あからさまに俺たちをなめている。タメ口、守られて当然な口ぶり、これがアルバの問題点なんだな。


 人をなめてるようなガキは1番嫌いなんだが一緒に旅するのか、気が重くなる。

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