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セカンドライフは異世界で  作者: 灯台。
青年期 王位継承編
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48話 崩御

 今度の酒盛りは三日三晩続いたが、レオナードを倣い飲んでいたらぶっ倒れる事は無かった。


「レオナードさん。そろそろ王都に戻らないと、きっとレイラさんが心配してますよ」

「それもそうだね。トレスカ、申し訳ないが僕達はそろそろ行かせて貰うよ」


 またもやジュリアと飲み比べをしていたトレスカがこちらを向く。


「そうか、寂しくなるな。だが世話になったな、この恩は忘れんぞ」

「おい、お前ら友の旅立ちだ、見送りの準備しろ」

 ジュリアが帰ることに少し残念そうにしていたのは見なかった事にしよう。まさかこんな酒豪だとは思わなかった



 鬼人族の皆が洞窟の入口まで見送りに来てくれた。

「お頭を助けてくれてありがとな」

「いつでも来いよ、また呑み明かすんだ」


 皆に手を振り出発しようかと思ったが

「おい、ゲイル。忘れる所だった、伝えたい事がある」

「何でしょう?」

「ワシを操っていた奴の事だが、お前の言う容姿なら間違いなく《東の魔王 ヘイトリウス》で間違いないだろう」


 なっ、奴が?


「少し前だが1度ワシを訪ねて来てな。その時に奴の軍団に入らないかと誘われたんだ。勿論断ってやったがそれでワシを操ったんだろう。各地で魔族を誘ってるとも言っていた」

「気を付けろ、ヘイトリウスはきっといつか再び人魔大戦を起こすつもりだ」


「ありがとうございます、奴がヘイトリウスだったんですね。こっちにも用はありますから次会ったら掴んで離さない」

「頼もしいな、ガハハ。ゲイル達なら喜んで手を貸そう、いつでも声を掛けてくれ」




2ヶ月後


 陸路で王都に戻った為2ヶ月もかかってしまった。

「やっと帰れましたね」

 隣のレオナードを見るがイマイチ顔色が良くない

「どうしたんですか?」

「色々とね、これからレイラさんに会ってからのことを考えると・・・はぁ」


 心配をかけた事もそうだがそういえば高価な通信用魔導具を壊した事を気にしていたな。


「まぁ、無事だったんだからいいじゃない。早く拠点に行くわよ」


 拠点の扉を開くと中は人でごった返していた。

「皆が帰ってきてるなんて珍しいな」

 レオナードがそういうって事はこれが水冷の守護龍の全隊員なのか。

「皆が拠点に居るのは珍しいんですか?」

「まぁね、多分だけどゲイル君達が最初に来た時もレイラさんだけだったでしょ?あれが当たり前なんだ。皆が帰ってくる時は重大な何かがあった時位かな」


 レイラに聞けば直ぐに分かるだろうがあの小ささをこの人ごみから探すのは至難の技だ。まるで迷子になった子供か。


 辺りを見回しているとカウンターの奥に目当ての人物を発見出来た。


「さて、レオ達も帰ってきた事だし皆揃ったわよね」

 レイラと目が合う。


「皆に此処に戻ってもらった理由は1つ。

国王が崩御されたわ」


 皆が一斉にざわつく。


「落ち着いて。今はモーリスが代理として動いてるわ。でも肝心の継承者が決まってないの、だから不安定な状態の王都を守る為に皆に戻ってもらったのよ」

「不安は分かるわ。正直私にもこれからどうなるか分からないの、だから皆で乗り越えましょう」


 どうなるんだこの国は。まさかモーリスがそのまま国王なんて事無いよな?・・・まさかな?

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