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セカンドライフは異世界で  作者: 灯台。
幼少期
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04話  因縁

 俺はレンガで作られた建物の入口に立っている。左右にはグレンとリリスが居てそれぞれが近所の人と話している。いい頃合で会場へ。

 

 会場の前方には20個程の椅子が並んでいてその数メートル後ろに大量の椅子が並んでいる。前方の椅子が生徒用らしいので腰を掛けて式の開始を待っていた。


 しかし隣の席からの視線が痛すぎる。何故か睨まれている。


 短い赤髪と赤い瞳で目立つ少年だったが顔に見覚えは無く、何かした訳でもない。こういうのには関わらずに無視だな。


「えー皆さんお集まり頂きありがとうございますこれよりアルス学園入学式典を開始致します。」


 会場に響き渡る大きな声で宣言された。まぁ式典と言っても大したものでなく校長のスピーチのみである。長くてつまらないのはどの世界でも共通なんだな。


 式典が終わり教室へと移動した。保護者は帰宅したため子供のみになっている。

 俺の席は窓際で日当たりが良く窓を開けると気持ちの良い風が入ってきて最高だった。

 隣の席が奴でなければ。


「お前の顔なんか腹立つんだよ」


 さっきの式でも睨んできてた奴だ。窓ガラスに写る自分を見てみるが茶髪にカッコよくは無いが不細工ではないと思う平均的な顔だと思うんだが。

 隣の席に視線を移すとワイズが教えてくれる。


クライフ・バーミリオン


この村を取り仕切る貴族の息子。

親の権力を笠に着て好き放題しているようだ。

鍛えられた身体で気に食わない奴はねじ伏せる。

火属性初級魔法を習得している。


 こういう奴は何処にでもいるんだな。にしても火属性初級魔法を習得しているとは驚きだった。グレンの口ぶりではこの学校を卒業時に習得できるだけでもすごいように感じたんだが。貴族は違うのだろうか?


「何ジロジロ見てんだ?気持ち悪いお前後で顔貸せよ。」


 完全にヤバイ奴に目を付けられてしまった。1度痛い目見れば懲りるだろうか?入学早々散々だ。

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