03話 入学
無詠唱で魔法を使える様になってからは身体を鍛えるようにトレーニングを行った。腕立て伏せ、腹筋など筋トレを主に行っていたが自分の身体の異変に気付いた。
腕立て、腹筋が楽々100回出来てしまった。まだ子供の身体でそんな事が出来るわけない。不意にワイズからの情報が入る
スキル
闘神の纏気(とうしんのてんき)
自らの身体に魔力を纏う事で身体能力を大幅に上昇する。
無詠唱魔法を使える様になる程度の魔力操作を習得すると得る事ができるようだ。ワイズが勝手に調整して身体に纏っていたようだ。
手、足など各部位に集中させると爆発的な上昇を見せるらしい。込める魔力が多い程効果は高く、生身で刃の攻撃も受けれるらしい。
ワイズが勝手に行っていた事に驚きだがスキルを習得しても本人が気付かない事にも驚きである。
「ゲームとかだと習得したら表示が出るから分かり
やすいけどそんなのあるわけないよな」
『習得時に表示を行います』
ワイズからの返事が返ってきた
「会話できるのか?」
無駄な事は話せないのか返事は無い。機械的だ。しかし表示してくれるなら分かりやすい。確認したが現在習得しているのは2つだけのようだ。
普段はワイズによる全体纏気で、部分纏気は俺の判断で行う事となった。
それから数日のある日俺は5歳の誕生日を迎える。
「ゲイルももう5歳だから学校に行ってもいいんじゃない?」
「そうだな、今年入学の手続きをしておこう。」
グレンとリリスがそう話していた。
「学校では何が学べるの?」
「あぁ、歴史や地理、それに卒業前には初級魔法も教わる事ができるんだぞ?」
「それは楽しみだ」
子供っぽくはしゃいでみた。魔法に関してはどうでもいいが歴史や地理については興味深い。この家にはそういった本が無かった為に知識を得る事が出来なかったのだ。
こうして俺は小学校へ通う事となった。新たな発見を夢見てとてもワクワクしていた。