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セカンドライフは異世界で  作者: 灯台。
少年期
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28話 情報屋

 宿に戻るがまだジュリアの姿は無かった


「そういえば俺の名前知ってたよな、なんでだ?」


「まぁまぁ詳しくはジュリア嬢が来てから話をしやしょうぜ、旦那」


 誰が旦那だ。手をすり合わせいきなり物腰が低くなった、急に小物臭がプンプンしてきたな。

 それよりジュリアの事まで知ってやがるとは、ますますこいつ何者だ。


 部屋の扉が開く。


「ゲイル、早かったのね、この薄汚い奴は誰?」


「ビシアスの事を知ってるみたいなんだ。俺達の事も何故か知っているし、さてそろそろその辺について詳しく聞かせてもらおうか」


「初めましてジュリア嬢、あっしはラフティと申しやす。お二方の事は聞いております、ビシアスの事を調べていると。あいつとは5年程の付き合いでした」


 あいつと出会ったのはあるギルドでした。アドラメレクです。

 そこは所謂闇ギルドで、表立って依頼出来ない事を請け負っていやした。殺人や強盗など勿論罪になる事ばかりでさ。


 あっしは嘗てある貴族の奴隷としてこき使われていた訳ですが、ある日その貴族の家が襲撃されました。主が集めていた金目の物を狙って強盗が入ったんです。主は殺されましたが使用人や奴隷などほかの者に危害が加えられる事は無かった。


 その時に出会ったのがアドラメレクのマスター、ドリスでした。行く宛も無いあっしはドリスに付いていきギルドで働くようになりやした。


 あっしの役目は情報屋で、ターゲットの情報を主に様々な情報を集めさせられ気付けば、あっしが知らない事は無い、と言われる程になってたくらいです。


 あっしがギルドに来てから2年後にビシアスが初めてアドラメレクにやってきやした。それからは情報を提供する毎に親しくなっていきやした。

 

 ある時、自分の過去について話してきたんです。ビシアスは王都の中流貴族出身なんですが、家に見捨てられたんだと。

 

 恵まれた身体と魔力はあったんですがそれを使いこなせなかったんです。

 ましてやあいつには兄がいて、その兄というのが何でも出来る優秀な子供で大切に育てられました。そうなると必然的に出来損ないのビシアスは放置されていきやす。そんな状態に耐えながらも15歳の時に耐えきれず家をとびだしたんでさ。


 アドラメレクに来た時には召喚魔法を取得していて、恵まれた身体も手伝い、アドラメレクのNo.2と呼ばれるようになっていやした。


 そんな奴が突然姿を表さなくなった、何かあったと思ったあっしが調べた結果アレス村での誘拐に旅立ってから以来行方がわからなくなってたんでさ。そこであっしはビシアスは死んだと思いやした。

 

 アドラメレクのルールとしてギルドの存在を白状する事は許されないんです。万が一捕らえられたとしても自害せず白状した場合はほかのギルドメンバーに襲われ殺られてしまいます。なのでミスをして捕らえられ自害したのだと思いやした。


 その中でゲイルさんの事を知り、ビシアスを圧倒する強さを持っていると聞き追いかけたんでさ。


 ざっとあっしが知ってることはこんな感じでさ。


「なるほど、情報屋として依頼主についても知ってるよな」


「全てが頭に入っているわけじゃないですが」


「なら5年程前にリアレス家のアレスティアを狙う様に言った依頼主を教えてくれ」


「それは、結構前ですね。記憶には無いですがギルドに記録は残ってるはずでさ」


 確かに5年前の記憶なんてあるわけないよな。


「記録はあるんだな、それを見してくれよ」


「そこであっしから1つお願いが・・・」


 だと思ったぜ。宿に戻ってから急に機嫌を取るような態度だったしな。


「聞くだけ聞いてみようか」


「あっしが今喋った事はかなりまずい事で、バレたら確実にあっしは殺られます。だからゲイルさんとジュリア嬢の強さを見込んでお願いします。アドラメレクを壊滅させてください」


 は?こいつは急に何を言い出すんだ。


「アドラメレクはお前を拾ってくれた所だろ、なのにいいのか?恩を仇で返すような事をして」


「確かに恩はありますが、あっしこれ以上悪事の片棒を担ぐのは耐えきれないんでさ」


 こちらとしては闇ギルドを潰す事に問題は無い。


「それならいいんだがその報酬として情報を貰うぞ?」


「もちろんでさ、タダで何て言いやせんぜ」


「じゃあジュリア、そういう事だけど大丈夫かな」


「勿論、そんな所さっさと潰してやりましょう」


 こうしてラフティの案内でアドラメレクの拠点へ向かうことになった。

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