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セカンドライフは異世界で  作者: 灯台。
幼少期
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01話 始まり

 目の前には木製の天井が見え、左右には木製の柵が見える。

何処かの家のようだが見覚えがない。


 立ち上がろうと試みたが身体に力が入らない。


 不安と焦りから混乱状態に陥りもがいていると突然金髪の女性が現れた、と同時に抱きかかえられた。


「どうしたの?お腹空いたのかな?」


 今俺が居たであろう場所にはベビーベットがあった。そして視界に入った鏡に写った者を見て理解する事が出来た。そこには金髪の女性と抱えられた赤ちゃんが写っていた。


「これ、俺?」


 しばらくすると赤茶色の髪をした男性もやってきた。恐らくこの2人が両親なのだろう。


 言葉はあー、うー、としか発せず会話は出来なかったが目、耳は普通に機能していた。聞こえてきた情報から両親の名前を知ることが出来た。


 赤茶色の髪の男性がグレン・オルコット。金髪の女性はリリス・オルコットと言うらしい。俺はゲイルと呼ばれている為ゲイル・オルコットとなるようだ。


 唐突に新たな人生が始まった。前の人生は何も無かったと言ってもいい程、惰性で過ごしていたが、期せずしてやり直しが出来るんだ、この世界をとことん楽しんでやる。


 それからは身体を動かせる様にと試みた結果か半年もかからず歩ける様になった、両親はスゲー驚いてたけど。

歩ける様になってからは家中を探索し、見つけた本を読み漁り知識を増やしていった。


 そんな中気になったのは言語である。ここは異世界な訳で日本語が使われているわけが無い、にも関わらずまるで知っていたかの様に読み書きが出来たのである。


「何で全部わかるんだろうな」


独り言の筈が頭の中に答えが返ってきた。


スキル


ワイズセンス(賢者の智慧)


対象を視界に収める又は触れた場合対象に関する情報を得る事 が可能。また高い演算能力も兼ね備えている。

例外を除き分からないことは無い。


「なるほどこのスキルのお陰なのか、意外と良いものを手に入れたんじゃないか?物事において情報の有無は結果を大きく左右するだろう。」


 今後はワイズと呼んでやろう。

 

それから数日たったある日遂に外に出る事にした。リリスからは


「まだ危ないから外に出るのは駄目よ」


と言われていたので勿論こっそりと、リリスの目を盗み外へ出る。


 外の景色は最高だった。緑豊かな山に囲まれのどかな田舎風景とでも言っておこう。


 気になったものを片っ端から調べていった。夢中になるあまり何度か転んでしまい所々に擦り傷が出来てしまった。


「こら、ゲイル勝手に外に出ちゃ駄目って言ったでしょ!」


 突然の大声に驚きながら恐る恐る振り向くとリリスが仁王立ちしていた。完全にご立腹です。


「ほらもう怪我してるじゃない、この程度で良かったけど外は危険なのよ?何かあってからでは遅いんだから。」


 俺はこんな擦り傷洗ってほっとけば治るだろうと楽観視していた。


「母さん、ごめんなさい。興味があったのでつい…でもこの程度はほっとけばすぐに…」


 リリスが傷に手をかざし何かを呟いた途端青白い光を放ち擦り傷が消えていく。俺は言葉を飲み込みただただ見ていた。

 存在はするだろうと思っていたが実際に目にすると驚くな。


「母さん、今のって…」


「この程度なら治癒魔法ですぐ治るけど大怪我するかもしれないんだから外はもう少し大きくなってからね、分かった?」


「はい」


 しばらく外に出るつもりは無いからな、

最優先事項が決定した。


「よしっ、魔法覚えるか!」

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