表示調整
閉じる
挿絵表示切替ボタン
▼配色
▼行間
▼文字サイズ
▼メニューバー
×閉じる

ブックマークに追加しました

設定
0/400
設定を保存しました
エラーが発生しました
※文字以内
ブックマークを解除しました。

エラーが発生しました。

エラーの原因がわからない場合はヘルプセンターをご確認ください。

ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
悪魔でシスターですから  作者: 仙人掌


この作品ページにはなろうチアーズプログラム参加に伴う広告が設置されています。詳細はこちら

24/60

悪魔対堕天使2

「挑発が聞かないし唸り声上げてるし…完全に理性がありませんね」

化物は再び唸り声を上げるとシスターさんに突っ込んでくる、また鋭利な爪で切りたいようだ、心なしか爪が伸びている気がする。

少し引きつけてから避けて近距離で雷撃を放つ、しかし装甲の分厚そうな所でガードされてしまった。

化物は連続で斬りかかってくる、それを何とかシスターさんは避けていく、少し前なら避ける事はおろか攻撃を見切ることさえ出来なかったであろう、今化物の連続攻撃を見極めて避ける事が出来る事に自分自信が驚いていた。

冷静ついでに化物の様子を観察してみると化物の装甲の薄そうな部分から液体が流れていた、その液体も地面に落ちると地面を溶かしていた。

「組手も無理そうですね…」

もちろん組手など護身術程度しか習っていないので出来ないのだがもしかしたら今なら出来るかもしれないと思ってしまった。

化物の喉から口が少し膨らんだ用に見えたので再びあの泥のような物を吐いて来ると重い口の辺に雷撃を放つ、すると化物は咄嗟に口をガードしたため動きが止まった、その隙に腹部の装甲の薄そうな所めがけて雷撃を強めに放つ。

今度は上手くヒットしたようで抑えていた泥のような物を吐き出してしまい化物自身の腕にかかってしまった。

化物は暫く悶え溶けた部分から火が吹き出す、ゴムが焼けたような不愉快な匂いが辺りを漂う、どうやら無理やり燃やして傷口を処理したようだ。

化物が大きく腕を振り溶けた装甲を外す、外れた装甲は水が落ちたような音を立てて地面を溶かしていく。

化物は再び踏み込みデタラメに斬りかかって来る。

さっきより単調になったおかげでシスターさんは簡単に避ける事ができた。

「いい加減に当たりなさいよ!」

化物から男性のような低い声がした。

「あら、正気に戻ったのですか?」

「ええ、おかげさまでね、色々正気に戻ったわ」

化物は溶ける用にまとわりついていた鎧を消していき堕天使の姿に戻る。

堕天使は翼を広げ祈るようなポーズで膝を付き洞窟の天井を見る。

「神よ…」

堕天使が呟くと真っ黒だった翼が白くなりだんたんと透明になり消えていった。

「なんだったんでしょうか…」

とりあえずゴブリンが増える原因はいなくなったので洞窟にいるゴブリンをあっという間に掃討し、この仕事は完了したと思い、教会まで帰る事にした。

洞窟を出ると外は既に真っ暗になってた、しかし何故か今のシスターさんは夜目が効き、明かりがなくても問題なく進む事ができた。

帰りの道中に何匹かゴブリンを見つけたのでついで殺しておく、一応村にも寄ってみたがやはり誰もいなかった、仕方がないのでそのまま教会へ帰っていった。







「どうですか、能力はなかなかの物だと思いますよ?」

「そうだな、あれに対して服しか損傷していないからな」

「では今回は処分等はナシで?」

「そうだな、まあいろいろ報告も聞いてるし問題も無いだろう」

「ですね、しかし良かったのですか天使をそそのかしてしまって」

「ま、問題はないだろ話はついてるしな」

「しかし被害がこの程度で済んだからよかったですが…」

「我々の目標のためだ致し方ない犠牲だ」

「そうですな…」

「だといいのですが…」

「しばらくは様子見ですな」

閲覧ありがとうございました。

評価をするにはログインしてください。
ブックマークに追加
ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
― 新着の感想 ―
このエピソードに感想はまだ書かれていません。
感想一覧
+注意+

特に記載なき場合、掲載されている作品はすべてフィクションであり実在の人物・団体等とは一切関係ありません。
特に記載なき場合、掲載されている作品の著作権は作者にあります(一部作品除く)。
作者以外の方による作品の引用を超える無断転載は禁止しており、行った場合、著作権法の違反となります。

この作品はリンクフリーです。ご自由にリンク(紹介)してください。
この作品はスマートフォン対応です。スマートフォンかパソコンかを自動で判別し、適切なページを表示します。

↑ページトップへ