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悪魔対堕天使

目の前の女性は微笑みながら少しでたお腹をさする。

「この辺のゴブリン大量発生の原因は貴女で間違いありませんね?」

「大量発生なんてひどい言い方ね、私の子供達を殺したのは貴女で間違いないわね?」

「その辺のゴブリンなら私が殲滅させましたが?」

数秒間の沈黙。

「…そう」

目の前の女性はシスターさんの方に手をかざすと周囲から泥のような魔力が集まり槍の形をとる。

「死ね!」

憎悪が形となったような槍が数本、シスターさんを襲う。

シスターさんは咄嗟に防げないと思い避ける、しかし完全に避けきれなかったのか服の一部が引きちぎられたように裂ける、幸いダメージは服だけで済んだ。

「「チッ…!」」

お互いに舌打ちする。

「素直に当たりなさいな、しっかりと肉を抉りとってあげるからぁ」

「それは結構です、それにゴブリンが大量に湧いてきた原因が堕天使となれば状況がかわりますね」

シスターさんの堕天使と言う言葉に顔をしかめる。

「私を堕天使と…呼ぶなァァァァアアアアア!!!」

叫ぶと同時に堕天使の周りにドロドロとした魔力が溢れ堕天使にまとわりつき完全に堕天使を完全に包み込む。

人が発するような声ではない獣のような濁った叫び声が洞窟に響き渡る。

その大声にシスターさんは思わず耳をふさぐ。

再び堕天使の方を見ると先ほどの人の姿ではなく溶けた鎧を無理やりくっつけたような姿をした化物が立っていた、顔も何かで覆われており辛うじて体つきで女性と解る。

化物は唸り声を上げて大きくなった爪で切りかかって来る。

シスターさんは流石にコレはまずいと思い横に大きく避け魔法を放つ。

「ライトニングショット」

ゴブリンの頭を消し飛ばすほどの威力のある攻撃を化物は片手で防ぐ、化物の全身が真っ黒なためダメージが入ったかどうか解らない。

シスターさんは距離をとり再び魔法を放つ。

「ライトニング…ショット」

今度は少し溜めてから放つ、化物は上に飛んで回避し口の辺りから泥のような物を吐き出す。

「アクアショット」

今度は水を出して泥をそらしシスターさんの横に着弾する、着弾した音はシューという音とともに地面が腐食する。

「水はもう出さない方がいいですね」

水を撒いて電撃で感電させる作戦はどうやら使えそうにない、そんな事をしてしまえば自分が溶かされてしまう。

化物が手を振ると爪が飛んでくる。

シスターさんはバックステップで避ける、コレも着弾した所は腐食している。

「これは触れない方がいいですね…、しかし堕天使がこんな攻撃しかできないなんて…フッ」

試しに挑発してみるが化物は唸り声を上げるだけだった、どうやら言葉は通じないようだ。

閲覧ありがとうございました。

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