ゴブリン殲滅戦2
そういえば昔に花火を見た記憶がある、もっとも今上がったのは綺麗とは程遠いが。
魔力が打ち上げられた後からゴブリンが全く襲って来なくなった。
一応ゴブリンが襲って来た方向に進んでいるがゴブリンが一匹も見当たらなくなってしまった。
「ぱったりと見えなくなりましたねぇ」
森の中で何とか手がかりを探そうと探索をするがゴブリンがいる所がわからなかった。
時間的にはまだお昼を少し過ぎた頃だがこれ以上の探索は無駄だろうと思い一度山賊達がいた村まで戻る事にした。
「いない…」
さっきまでいた山賊達がいなくなっていた。
無人となった村で一番大きな家に行き、周辺の地図が無いか探す。
地図は簡単に見つかった、地図によるとこの近くに洞窟は4つほどありゴブリンが来た方向にある洞窟は一つだけだった。
ゴブリンは人間のように簡単な道具なら使う事が出来るが器用では無いため自ら道具を作り出すことは滅多にないと言われている、そのためゴブリンが群れを作った場合人間の村を襲撃して乗っ取るか洞窟などに住み着くと言われている、なのでシスターさんは近くの洞窟にゴブリンの巣があるのではないかと思い地図を広げるとちょうど一箇所だけ洞窟があったのでおそらくここだろうと検討つけた。
「行きますか…」
地図を元の場所に戻してから真っ直ぐに洞窟へ向かう。
ゴブリンに出くわすことなく地図にあった洞窟の近くにつくことが出来た、流石に洞窟の入口には見張りらしきゴブリンがいた。
「ライトニングショット」
物陰から電撃を飛ばして見張りのゴブリンを吹き飛ばす。
ゴブリンは自信が気づかない内に絶命した。
周囲に他のゴブリンがいないの確認してから慎重に洞窟の中に入って行く。
ゆっくりと進んでいくとゴブリンを何匹か見かけたので殲滅していく、どうやらこの洞窟が巣になっているようだ。
また進んで行くと声が聞こえてきた。
「流石に貴女は殺しすぎね、私が直々に相手してあげるからそのまま真っ直ぐに来なさい」
怒気を孕んだ女性の声が洞窟中に響く。
シスターさんは臆することなく真っ直ぐ進んで行く、途中でゴブリンが物陰が見えたためそれらも全て殲滅していく。
「よくも私の子供達を殺してくれましたね」
広間に着くと大きなカラスのような翼を広げた美しい女性が立っていた。
「貴女は人間ではありませんね?」
背中から黒い翼を広げているのもあるが久しぶりに顔の見分けがついた事が一番の決めてになった。
「ええ、そういう貴女も人間ではないのでしょう」
「元は人間ですよ」
「私だって元はこんな真っ黒な羽ではありませんわここいた夫やこども達のおかげで私はしあわせになったの」
閲覧ありがとうございました。




