南東の教会から村へ
「殲滅…ですか?」
「ええ、と言っても対象は人じゃなくて最近何故か無駄に多くゴブリンですよ」
「ゴブリン、ですか…それなら討伐依頼を出して討伐者を募集すればいいのでは?」
「それがね、どうも何回やっても全滅できないのよ、調査に行った人たちは全滅するし…そこであなたに白羽の矢がたったわけ」
「あの…私一人に行かす気ですか…」
ゴブリンはオスしかないと言われていて他の哺乳類の雌を使って増殖する言われていて普通ゴブリン討伐などは絶対に男性のみで行われる。
「ええ一人よ、それくらい解決できないとこの先生き残れませんからね、簡単な入会試験よクリアできなければ死あるのみです」
「死…」
「ま、今回は数が多いだけのゴブリン討伐ですし、一応討伐数とか簡単な記録もまとめておいて下さい」
「じゃあ行ってきますので場所を教えて下さい」
「あら、もう行くの、別に明日でも構わないわよ」
「いえ、体力は充分ありますし早く済ませたい気持ちがあります」
「そう…、じゃあ場所はここから南に少し行った所にある村の近くだから地図もいらないわね、一応後ろに男の監視要員を置くけど問題はないわね?」
「はい、それは大丈夫ですが私が羽とか出しても問題ないでしょうか?」
「そこは問題ないわ、貴女が何しようとも監視員は何もしないわ、それこそ貴女が死んでもね」
「わかりましたそれで大丈夫です、では荷物を置いて行ってきます」
「ああ、いってらっしゃい部屋はコイツが教えてくれるさ」
そう言って若いシスターを小突く。
「はい、ご案内します!」
若いシスターは何事も無かったようにシスターさんを案内していった。
「暫くこちらの部屋を使って下さいね」
「ありがとうございます」
「じゃあ私は業務に戻りますので、何か御用があればそこらへんで何かしてますので気軽に声をかけてくださいね」
そう言ってシスターさんの返事を聞かずに何処かへ行ってしまった。
「さて、行きますか…」
大きな荷物などを部屋に置き身軽になりそのままゴブリン討伐に向かう。
目的地までは1本道で本当に地図がいらなかった、道中にも何体かゴブリンが襲ってきたが特に苦労することもなく撃退していった。
「確かにここまでゴブリンが多いのはおかしいですね、しかも微妙ですが強い…」
強いと言いつつ瞬殺していく。
1時間ほど進むと目印の村についた。
「ここが言っていた村…だったんでしょうね」
ゴブリンの襲撃よるものなのか村には村人らしき人はいなかった。
「よぉシスターさんがこんなゴブリンしかいない所に何の用だ?」
村人はいないが山賊はいたようだ。
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