返信の内容
「ただいまぁ戻ってきたよぉ」
翌日の夕方に派手な人が帰ってきた。
「およよぉ?」
シスターさんは教会の前で翼を広げて目を閉じてじっと立っていた。
「あーもしかして時間掛かるやつかなぁ」
派手な人は諦めたように落ち込み教会の中に入ってふて寝した。
シスターさんが集中して3日の時間がかかった、ゆっくりと目を開けると翼が羽ばたき宙に浮く。
「あ、できました」
まだ不安定ではあるがシスターさんは飛んでいた。
「おぉ、飛んでるぅ」
「ひゃあぁ…、いつからいたんですか!?」
ずっと集中してために派手な人の存在に気づけずいきなり声をかけられここ数年あげたことない悲鳴を上げる。
「可愛いぃ声だねぇ、いつからというと昨日だねぇ、ずっと集中してたみたいだからぁ、ふて寝して待っていたよぉ」
「そ、そうですか…、そういえば結果はどうなったのですか?」
「あー結果はまだ僕は見てないよ」
そういって薄い封筒を差し出す。
シスターさんは封筒を受け取り糊をはがして開封する、中には一枚の三つ折りの用紙が一枚入っていた、恐る恐る開いて読んでみる。
「えぇっとどうだったぁ?」
「そうですね、ひとまずこの軟禁状態は終わりそうです」
「そうかぁ、よかったぁ、で要約するとなんて書いてあるの?」
「そうですね…、とりあえずこの教会は放置していいらしいのでひとまずここから南西にある街の教会行けとのとこです、あなたについては一文も書かれていません」
それを聞いて派手な人は安心したように。
「そっかぁ、じゃあ僕はここでお別れだねぇ」
「え、一緒に行ったりしないのですか?」
「うーん…行けたらいいんだけど僕について何も書かれていないって事は僕は何もするなか関わるなって意味だからね」
「そうですか、わかりました短い間でしたがありがとうございました」
「いやいやぁこっちも此処にいる間は随分とらくさせてもらったよぉ、こっちこそありがとうねぇ」
元々少ない荷物を二人はさっさとまとめ上げ早々に出発する。
「じゃあぁ僕はわざと正反対の方へ行きたいけどぉそっち行くとぉただただ寒いだけぇだから南東方向に行くとするよぉ」
「そうですか、それではまた」
派手な人と分かれてシスターさんはまた一人になり次の目的地へと進んでいく。
「まぁ、最終報告も問題ナシ…かなぁ、やっと仕事がおわったから給料で久々にバカンスにでも行こうかなぁ、この時期だとあの領地になるかなぁあぁでもあっちの領地も捨てがたいし距離遠いから片方しか行けそうにないしぃ、はぁ、でもまだ最後の仕事があるんよねぇ」
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