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悪魔でシスターですから  作者: 仙人掌


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帝国2日目の朝

翌日。

帝国の教会では日の出に鐘が鳴らされる。

シスターさんはその鐘の音に叩き起こされる。

「…っ、ぁぁぁああ…ッ…」

鐘の音が鳴る度に頭を強打されたような頭痛が襲う。

たった3回の鐘の音がっただけなのにシスターさんには何時間にも感じてしまった。

「今のは…」

時計を確認するといつもはまだ寝ている時間だった。

「ここの朝は随分と、早いですね…」

早朝ではあるがたたき起こされてしまっては眠気もすっかり無くなってしまい、とりあえず荷物の確認をする。

「特に変わりはありません、か…とにかく村でおこったことをまとめないと…」

部屋の机には羽ペンとインクとメモ用紙があったので要点だけ書いていく。

書いている途中でドアがノックされる。

「あの、起きてますでしょうか」

どうやら昨日のシスターがおこしに来たようだ。

「はい、起きてますよ」

「はぁ、よかったぁ、あ入ってもいいですか」

「大丈夫ですよ」

「失礼します!、えっと、よく眠れましたか?」

どこかよそよそしく対応している。

「はい、ここのベットはなかなかいいものでした」

「それは良かったです」

「朝の礼拝ですか?」

「いえ、礼拝は行かなくていいそうですよ、朝食を食べに食堂まで案内するように言われておりまして」

「そうですか、ありがとうございます」

教会のシスターに案内されて食堂まで移動していく。

「ここが食堂になります」

案内されて食堂には誰もおらず一番近いテーブルに二人分の食事が置いてあるだけだ。

「あら、他の人達はいらっしゃらないのですか?」

「え、ああぁハイ他の人たちはもう済みました、私達が最後見たいですねぇ」

なぜだか慌てていた。

「どうしたのですか、早く食べてしまいましょう」

ゆっくりと席についていく。

「そうですね、それに二人しかいませんし略式でいきましょうか」

「そうですね、ではいただきます」

「略しすぎでは、まぁいただきま」

朝食をそうそうに食べ終わる。

「そうえば食べ終わったこの皿とかはどうすればいいのですか?」

「あ、このままで大丈夫ですよ、では行きましょうか」

「そうですね」

またシスターに案内され奥へ進んでいく。

「ここです、私はここまでなので失礼します」

大きな扉の前まで案内されシスターと別れる。

シスターさんは覚悟を決め扉を開ける。

「失礼します」

部屋の中は奥に長細く、会議室のようだ。

「お待ちしておりましたよ、さあ、お座り下さい」

一番奥にいる一番装飾が多い人に促されて席につく。

「それでは審問会を始めましょうか」

「…はい?」

閲覧ありがとうございます。


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