台風は免れても請求書は免れんのよ…Z 世代よ、風に食われるな(令和風刺落語)
✦『台風は逸れても請求書は逸れんのよ』
― Z世代よ、風に食われるな(令和風刺落語)
(扇子パチン)
へぇ~い、どもども。
今日のお噺は――
「21個の台風より、政治の嵐のほうが怖かった」
という、令和の日本のお話でございます。
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【一幕 風の神、フィリピン行き】
南の海で台風が21個、円陣組んで相談中。
「今年はどこ行く?」
「日本は爺や婆ばっかで盛り上がらん」
「じゃあフィリピン行こ、海ぬるいし美人多いし!」
21個そろってフィリピン直行便。
マニラの街は水の底。
家も財布も渦巻いて流れていく。
ニュースでは言う。
「日本は幸運にも、台風の進路が逸れました」
……いやいや、
台風が逸れても “請求書”は逸れてこんのよ。
その頃、日本には
天災より速い“お金の嵐”が吹き荒れておった。
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【二幕 岸田はん、嵐の前の200兆円】
時は台風が来る1年以上前。
岸田はん、勲章もらって上機嫌。
「日本の平和のため、
200兆円、ウクライナの債務保証いたします!」
背後で麻生はんがにやり。
「文雄はん、それは“飴理科”が喜ぶでぇ…」
岸田はん、更に笑う。
「副総理!NATOのアジア総司令官に
指名されそうであります!」
麻生はん、ぼそり。
「……まぁ、財布の平和は終わったがな。
消費税20%で回収するしかないわ」
誰も気づかんかった。
この200兆円が“嵐の種”じゃったことに。
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【三幕 石破はん、腹芸で戦争止める】
NATOから電話。
「Isiba!Come!」
石破はん、腹を押さえて言う。
「……すんまへん。腹が痛いんですわ。」
ほんまは
“日本は戦争参加しません”
という腹芸外交。
麻生はん、苦笑い。
「おまはん、腹で平和守るとは…
寅ちゃん怒るで?」
石破はん、静かに笑う。
「腹で止めた嵐……ここで一件落着や」
……と思っとったら、
次はもっとデカい嵐が来よった。
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【四幕 早苗劇場、国庫を回す風】
案の定、寅ちゃんが怒って政権交代。
卑弥呼の仮面をかぶった早苗はんが登場。
「わたくし、寅さまの怒りを鎮めます!」
と言いながら国庫をぐるんぐるん回す。
「80兆円追加!
もう80兆円も行っちゃえ〜!」
麻生はん、後ろで喜ぶ。
「ヘリコプターマネーやのぉ、どんどん吹かせ!」
寅ちゃん跳ねながら笑う。
「ハッハッハ!アリガト、ジャポーン!
アメリカ国民ニ ¥300,000×3回 配ル!」
その裏でロッキード社もニンマリ。
「100万機のドローン生産できますねぇ!」
もちろん、ウクライナに高値で売りつける。
その金は…… 日本が支払い。
麻生はんはにっこり。
「まあまあ、日銀叱って株価上げときゃええ。
みんなNISAで浮かれとるし、
お祭り好きの日本人なら、ごまかせるじゃろ?」
空を見上げれば――
自衛隊レーダーに映らんF-35が
音だけ轟かせて飛び回る。
寅ちゃん、歯ぐきを見せて笑う。
「……あれ? 寅ちゃん、そんな笑い方しとったか?」
Z世代、SNSで騒ぎ出す。
「影武者やない?」
「声きれいすぎん?」
「顔いかつすぎるやろ?」
「スーツ青山やん!」
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【五幕 若者、風の中で目を覚ます】
深夜。
六畳間でスマホ握りしめた若者がニュースを見る。
・「フィリピン 台風21個」
・「日本 80兆円×2で支出」
・「アメリカ国民へ30万円×3回」
・「F-35 レーダーに映らず音だけ通過」
・「ウクライナ ドローン100万機購入」
若者、ぽつりとつぶやく。
「……自然災害より、政治災害の方が怖いわ。」
そしてふっと笑う。
「腹痛で戦争止めた人より、
腹黒くて金ばらまいた人が出世するって、
もうオチついとるやん」
カーテン開ければ
建設中の“50年ローン”マンション。
「30万×50年で1億5000万かい…?」
「ペアローンなら銀行 お金貸すって…?」
「80歳まで払えってムリゲーやん…」
「孫の代まで借金って、もう罰ゲームやん」
それでもお金の風は強くなる。
若者は、小さく息を吸いながら言う。
「……せやけど声は出す。
黙っとったら、
拝金主義の風に食われてまう。」
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(扇子パチン)
「はい、これにて一件落着。」
天の台風は過ぎ去っても、
政治の台風は予報不能。
金は天下の回りもん。
じゃが請求書は――孫の代へ直通。
それでも笑え。
笑いが吹けば、風は変わる。
それが令和の“お笑い救国”でございます。
(深々と一礼)




