表示調整
閉じる
挿絵表示切替ボタン
▼配色
▼行間
▼文字サイズ
▼メニューバー
×閉じる

ブックマークに追加しました

設定
0/400
設定を保存しました
エラーが発生しました
※文字以内
ブックマークを解除しました。

エラーが発生しました。

エラーの原因がわからない場合はヘルプセンターをご確認ください。

ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
9/100

第九話 第二ラウンド

 そうして僕は目を覚ます。すると目の前には、なぜかレイナがいた。

「どうして、ここに?」

「あんたを探しにここに来たのよ。そんなことよりも、ほら。治ったわよ。」

そういわれ、僕の体が治っていることにようやく気が付いた。

「ありがとう。」

「どういたしまして。というべきなんでしょうけど、あいにくと今は時間がないのよ。ほら、ついてきなさい。」

「あ、あの...。」

そこで、彼女がレイナに質問をする。

「あなたたちはどうしてメリットもないのにあいつを追おうとしているんですか?コインもとられてないようですし。」

僕はしばらく考え込み、やがてこう答えた。

「さっきまではたしかにメリットはなかった。けど、さっきの戦いで僕はあいつに勝ちたいと、そう思ったんだよ。だから、これは僕にも君にもメリットがある。それでいいじゃないか。」

「で、でも...。」

「まあ、細かいことはいいんだ。君はここで待っているだけでいいから。」

そういい、僕はレイナのもとに行く。

「話は終わったのね?」

「ああ、ばっちり。」

「じゃあ、行くわよ。」

そういわれ、僕はレイナに連れられるようにその場所へと向かうのだった。



 そこには、倒れて傷だらけになっているユイガがいた。僕はそこに駆け寄ろうとするが、なぜかレイナに止められた。

「どうして止めるんだ!ユイガが倒れてるんだぞ!」

「いいから、少し周りを見てみなさい。」

そうして僕はあたりを見渡した。すると近くの草木の茂みの影に隠れているさっきの男がいた。

「あいつ...」

「そう、つまりこれは囮よ。」

「つまり僕は、あのままユイガに駆け寄っていたら...」

「いまあんたが考えていることと同じことが起こっていたでしょうね。」

「だとしてもあのままってわけにもいかない。そして、僕は友達をこんな目に合わせたのが許せない。」

「そうね。じゃあ、私に案があるわ。耳を貸しなさい。」

そういって、レイナは僕に作戦内容を伝えた。



 そうして僕は、その作戦を実行することにした。レイナにアイコンタクトをとる。答えはYES。それでは、始めよう。

「おい、そこにいるのはわかっているんだ。」

すると、さっきの茂みから男が現れた。

「なんだ、気づいていたのか。」

「まあな。」

実際は、レイナのおかげなんだがな。

「それよりも。だ。」

男はあたりを見渡し、こういった。

「よかったのか?あいつを連れてこなくて。」

「あいつ?レイナのことか?」

「そうだ。連れてくればこの戦いは余裕だったのにな。まさかそれすらも棒に振るとは。本当にお前さんは馬鹿だぜ。」

「いいや、バカじゃないな。」

そうして僕はそいつを挑発する。

「僕一人でも勝てるとでも思ったからだ。Aクラス15位。いや、オルト君?」

「なめんなよ?クソガキが!」

そうして、僕とオルトの第二ラウンドが幕を開けた。


もしこの物語がおもしろい、続きが見たい!と思ったかたはブックマークや高評価を押していただけると幸いです。何卒宜しくお願い致します。

評価をするにはログインしてください。
この作品をシェア
Twitter LINEで送る
ブックマークに追加
ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
― 新着の感想 ―
このエピソードに感想はまだ書かれていません。
感想一覧
+注意+

特に記載なき場合、掲載されている作品はすべてフィクションであり実在の人物・団体等とは一切関係ありません。
特に記載なき場合、掲載されている作品の著作権は作者にあります(一部作品除く)。
作者以外の方による作品の引用を超える無断転載は禁止しており、行った場合、著作権法の違反となります。

この作品はリンクフリーです。ご自由にリンク(紹介)してください。
この作品はスマートフォン対応です。スマートフォンかパソコンかを自動で判別し、適切なページを表示します。

↑ページトップへ