表示調整
閉じる
挿絵表示切替ボタン
▼配色
▼行間
▼文字サイズ
▼メニューバー
×閉じる

ブックマークに追加しました

設定
0/400
設定を保存しました
エラーが発生しました
※文字以内
ブックマークを解除しました。

エラーが発生しました。

エラーの原因がわからない場合はヘルプセンターをご確認ください。

ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
86/100

第八十六話 奇襲

 そうして僕たちは本拠地に乗り込んでから、いろんなところを歩いた。が、誰一人として接敵しない。

 そんなことはあるはずがない。僕が本拠地にいない間、何かがあったのだろう。だが、だとしてもこれほどまで人気がないと不安まで感じてくる。


「いったい、どこに行ったというんだ。」


と、レイナの隣でそんなことをつぶやくと、レイナは「わかんないわよ?」とだけ言って僕の前を歩き始めた。

 はぁ、とだけため息を吐いて、僕はレイナと一緒に歩き続けよう。そうおもった時だった。

 がれきが一気に崩れる音とともに、僕の頬に、何かがかする。

「なんだ?」そう焦りの声を漏らしながらも、その何かがかすったところを、手でなぞる。すると、その手が赤色に染まっていることに気づいた僕は、それがなんだか理解した。


「ほう、これを何とかよけるか。さすがは、俺がしばらく目を置いていただけある。」


そういって、その土煙が収まり、そいつの正体が明らかになった。

 が、僕はあまり驚かなかった。なぜなら、一か月ほとんど付きっ切りで彼がいたからからだ。」


「レザー。君が僕たちに攻撃してきたということは、そういうことなんだね?」


するとレザーは「ハッ」と鼻で笑い飛ばしながらも、その剣をすっと抜いて、戦闘態勢に入る。


「ああ。そういうことだ。俺は、あくまでお前の世話をしていただけなんでな。」

「そうか。ちょうどよかった。僕も、第二次試験の時の雪辱を晴らしたいと、ずっと思ってたんだ。」


そう僕が言った瞬間、レザーが僕めがけてその剣を振り下ろす。が、僕はそれを剣で相殺し、その生まれた隙をついて左拳を顔面に突きつける。

 が、もちろん相手も同じ考えだったようで、その拳もまた相殺された。

一見五分五分の戦いに見えるだろう。だが、ほんの少しだけ、ほんの少しだけだけど、僕は徐々に押されている。


「くっ、ここだぁ!!」


そう苦し紛れの攻撃を放つが、難なく回避されてしまう。そして、隙ができてしまいその攻撃を、もろに食らう。

 勢いをころし、何とかその場に踏みとどまる。だが、それだけではこいつは倒せない。とはいえ、今全力を出してしまうとおそらく、この作戦は失敗する。

 じゃあ、どうする?僕にできて、彼にできない唯一のアドバンテージ。それを探せ。そして、こいつを倒せ。


「本気で行くよ。」


そういって、僕は様子見のために、とりあえず風魔法を発動してレザーの魔法を探ることにした。

 そしてもちろん、僕の風魔法は相殺されてしまう。だが、それで攻撃は終わりじゃない。

 僕は風魔法を発動している瞬間、背後に回っていた。

 剣を振り下ろし、その剣は、、、、、なぜかレザーに直撃し、僕は勝利を手にしてしまった。

もしこの物語がおもしろい、続きが見たい!と思ったかたはブックマークや高評価を押していただけると幸いです。何卒宜しくお願い致します。

評価をするにはログインしてください。
ブックマークに追加
ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
― 新着の感想 ―
このエピソードに感想はまだ書かれていません。
感想一覧
+注意+

特に記載なき場合、掲載されている作品はすべてフィクションであり実在の人物・団体等とは一切関係ありません。
特に記載なき場合、掲載されている作品の著作権は作者にあります(一部作品除く)。
作者以外の方による作品の引用を超える無断転載は禁止しており、行った場合、著作権法の違反となります。

この作品はリンクフリーです。ご自由にリンク(紹介)してください。
この作品はスマートフォン対応です。スマートフォンかパソコンかを自動で判別し、適切なページを表示します。

↑ページトップへ