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第四十八話 魔法結界の仕組み

 あれから俺たちは歩き続けていた。俺は村長がなぜこのような行動をとっているのか、その真意がわからなかったため、尋ねてみることにした。

「村長。なぜ俺たちはあたりを散策しているんですか?」

「お前は、この魔法結界についてどこまで知っている?」

そう質問で返されてしまったので、俺は考えるしぐさをしながら答えた。

「特定の人物以外は入れない魔法結界。という風に認識しています。」

「そっちじゃない。この魔法結界の解除方法についてだ。」

村長、もしかして語彙力があまりない人なんじゃないか?とそう思ったが、それを口に出すことはなく、その質問に答えることにした。

「魔法結界を作っている親玉を倒すこと。ですかね?」

「半分正解で半分不正解だ。私は君が意識を失っている間、ザードリと戦うことになった。そして、彼を倒しふと魔法結界のほうを見てみたんだ。すると、魔法結界の強度が、彼と交戦する前よりも落ちていたことが分かった。」

「つまり、ひとりでこの魔法結界を形成したのではなく大人数でこの魔法結界を形成していると?」

村長の言ったことをもとに、俺はその結論を提示した。すると村長は首肯した。

「そういうことだ。だからこそ今私たちはこうやって敵を探しているのだ。この状況を打破するためにな。」

そういう村長に、俺は思わず村長は頭が切れる人だな。とそう思った。







 そう思った次の瞬間、村長は俺を守るように水平に手を水平に広げた。

「そこにいるのはわかっている。でてこい。」

すると数十人ほど、草の茂みから出てきた。そして出てきたのと同時にそのうちの一人が特攻を仕掛ける。それに続いて、続々とこちらに突っ込んでくる。

「安心しろ。君は私が守る。」

そういって、村長はどこからか杖を出してそれを空に掲げ、魔法を詠唱する。

 次の瞬間、空から巨大な火球が降下し、それはその大衆へと突っ込んでいく。そしてその間、村長は地面に水を張る。

 しばらくして、何人かが起き上がった。だが、その時には村長は雷魔法を詠唱していて、雷をさっき張っていた水に流し込んだ。すると、さっきまで起き上がっていた数人も、地面に突っ伏していた。

 そして、俺は魔法結界の強度を確かめるために空を見上げる。すると、魔法結界の強度がかなり弱くなっていることに気が付いた。だが、それよりも俺は村長の魔法について感心していた。そして、俺はその村長に対する、尊敬の言葉を口にする。

「村長、あなたはいったい何をしたらそうなったんですか?」

と。

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