表示調整
閉じる
挿絵表示切替ボタン
▼配色
▼行間
▼文字サイズ
▼メニューバー
×閉じる

ブックマークに追加しました

設定
0/400
設定を保存しました
エラーが発生しました
※文字以内
ブックマークを解除しました。

エラーが発生しました。

エラーの原因がわからない場合はヘルプセンターをご確認ください。

ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
44/100

第四十四話 村長の実力

 確実に不意を突いた一撃、なのに彼は俺のその拳をナイフで受け止めていた。

「は?」

思わず声が漏れてしまう。なんで、ありえない。様々な憶測が俺の脳裏をよぎる。そして俺は気づいた。

「お前、気づいていたのか?」

「ああ。そうだよ。だって俺はそういう環境にいたわけだから。」

その時の彼はどこか悲しげな表情を浮かべていた。だけど彼の口角は上がっていた。

 そしてあの一撃を受け止められたということは、俺に残された決定打はない。ということは、俺に勝ち目はないと同義だった。

「くそったれ。」

彼と俺との圧倒的な差に、毒を吐く。そして、彼はそのナイフで俺の攻撃をいなして俺を切りつけ、俺にかなりのダメージを与えた。

「まだまだぁ!!」

そういうが、俺の足は動かなかった。ああ。そうか。俺は疲れたんだな。こいつとの戦闘で思っていたよりも疲弊していたようだ。

 次第に意識が薄れていく。だけど、周りには誰一人としていいない。だからこそ、なんとか意識を保とうと踏ん張る。だが俺のその努力は無意味で、俺の意識は闇に落ちていくのだった。

 だけどその時、誰かの背後から手が置かれたような感覚がした。










 私は倒れそうになる彼の背中を支え、彼を横たわらせた。

 そして、その少年に敵意を向け、威嚇する。

「おお、怖いねぇ。最近の爺さんはどうやら血気盛んなようだ。」

そういう少年の心の奥底には、どこか高揚しているようにも見えた。

「御託はいい。さっさとやろうか。私は、血気盛んなんでね。」

その瞬間、少年は弾丸のようなスピードで私に突っ込んでくる。だが、私は水魔法でその威力を封印し、雷魔法で少年にダメージを与える。

「ぎぎっ!!」

だが少年も負けじと魔法を発動し、斬撃を放つ。だが、それを私は風魔法で回避し、風魔法と炎魔法をかけ合わせた攻撃で、少年に大ダメージを与える。








 「そういえば。」

その高度な魔法結界を眺めながら考え事をしていた俺は、校長に尋ねてみることにした。

「その村長って人は、どんな魔法をお使いで?」

「彼が使う魔法は、基本魔法だけじゃ。」

「基本魔法だけ?」

その驚愕の言葉に、耳を疑ってしまう。基本魔法、それは炎、水、雷、風の四つの魔法のことを指す。さらに誰でも習得できるとのことで、基本魔法と名付けられている。

「そうじゃ、じゃがあやつを侮ってはいかん。あやつは、基本魔法といえどその精度と威力は、誰にも負けないんじゃよ。風魔法以外はな。」

すいません。手違いで四十六話。四十五話を投稿してしまいました。誠に申し訳ございませんでした。

評価をするにはログインしてください。
ブックマークに追加
ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
― 新着の感想 ―
このエピソードに感想はまだ書かれていません。
感想一覧
+注意+

特に記載なき場合、掲載されている作品はすべてフィクションであり実在の人物・団体等とは一切関係ありません。
特に記載なき場合、掲載されている作品の著作権は作者にあります(一部作品除く)。
作者以外の方による作品の引用を超える無断転載は禁止しており、行った場合、著作権法の違反となります。

この作品はリンクフリーです。ご自由にリンク(紹介)してください。
この作品はスマートフォン対応です。スマートフォンかパソコンかを自動で判別し、適切なページを表示します。

↑ページトップへ