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第四話 面接?

 扉を開け、僕は思わず目を見張った。だって、そこにいたのはかわいらしい白髪で華やかなドレスを着た幼女が座っていたから。

「えっと、あ、そうか!部屋を間違えたんだ。いや~、僕もついに老いちゃったか。ごめんね?邪魔しちゃって。それじゃ僕はこれで失礼するよ!」

そう告げてその部屋から出ようとしたのだが。

「いや、ここであっておるぞ。わしがこの魔法学校ルードの好調じゃ。で、さっきのは何じゃ?冗談のつもりか?それとも本気で...」

「いや、違うんです!本当に!冗談ですって!まさかこの冗談で怒るとは思ってなくて!はい。」

「ほぉう?そうなのか?本気で言ったわけではないのか?」

「はい。本当です。」

「なら、初対面だし特別に許してやろう。」

はぁ、危ない。あともう少しで僕という存在が消えるところだった。そう僕が安堵していると、

「本題に戻ろうか。おぬしはなぜ、この学校に入りたいと思ったんじゃ?」

本当のことを言ってしまえば、お金が欲しくて大会へと出場した結果この学校へと通うことになりました。と言いたいのだが、そんなことを言ってしまうと村長や村のみんなにあれこれ言われそうなのでやめておくことにした。そこで、僕は適当に返答しておくことにした。

「僕は、落ちこぼれと故郷である村で言われ続けてきました。けれど、運よく最高峰の魔法学校へと行ける切符を手に入れることができました。だから、いままで僕を見下してきた奴らに見返してやりたい。そう思ったからですかね。」

「そうか、ではそう思ったおぬしに一つ質問する。」

校長の穏やかな目つきが真剣な目つきになり、空気が張り詰める。そして校長は僕に対してこう告げた。

「おぬしは、もし強大な力を身に着けた場合、さっき言っていたおぬしを見下したものにどういうふうに見返してやるのじゃ?」

僕は、迷わずこういった。

「魔法学校で取った実績で見返します。」

すると校長は嬉しそうにうなずき、やがて

「流石じゃの、やはりあいつが推薦するだけはあるな。」

あいつ?もしかして村長のことだろうか?だけど僕が見る限り村長と校長には何も接点はない。だとしたら...。そう思考していると、やがて校長が口を開いた。

「合格じゃ。ようこそ。最高峰の魔法学校である『ルード』へ。」

と。



 あの後、僕はCクラスへと案内されていた。なぜCクラスなのか?僕も疑問なのだが校長曰く僕は途中入学という形で入学をしているためだそうだ。

 やがて僕はCクラスの教室の目の前へたどり着いていた。中ではざわめき声が聞こえる。緊張する。というか、最近僕って緊張してばっかだな。もしもこれから戦いがあるとして、緊張していたら負ける可能性があるかもしれない。だったら、魔法や剣技の練習もいいけど、精神面も鍛えておかなきゃな。そう思考していると、Cクラスの教師から僕の名前が呼ばれたので、僕は思い切って教室に入った。


 教室に入る。瞬間、周りの目線が一気に僕へと集中する。そんな中、先生が僕の紹介を始めた。先生が紹介を終えると、僕はみんなに対してお辞儀をし、自己紹介を始めた。

 自己紹介を終えると、先生が開いている席を教えてくれたので、僕はそこに座ることにした。すると当然、横から声をかけられた。

「なあ、違ったらわりぃんだけどさ、お前、もしかして風魔法しか使えないのか?」

正直驚いた。だって村出身でもない奴が僕の弱点を知っているのだから。その驚いた顔をみて理解したのか、そいつは

「そうか、お前が。よろしくな。俺はユイガ。お互い仲良くしようぜ!」

そういいながら、そいつ、いやユイガは手を差し伸べてきた。それには応じるしかないと思い、よろしくと一言添えてからその手を握るのだった。




もしこの物語がおもしろい、続きが見たい!と思ったかたはブックマークや高評価を押していただけると幸いです。何卒宜しくお願い致します。

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