第三十九話 ○○との合流
音がしたほうに、俺は走った。走って走って走りまくった。レイナと、合流すべく。
そしてようやくその場所に到着した。
「な、んだこれ。」
そこには、半径約百メートルほどのクレーターができていた。また、そのクレーターの何箇所か焼け跡が見つかり、このクレーターが爆破系統の魔法であることが分かった。
「ただ、いったい誰がこんな魔法を?」
これ程の魔法となると、おそらくAクラスかもしれない。そう思った俺は瞬時にその場から離れようとした。
「いったい、どこに行くんだ?」
その声に、俺は恐る恐ると背後をふり向く。見つかった。Aクラスに。恐怖心にかられる。だが、自身を戒めそいつを直視する。
「!?」
そこにいたのは、Bクラスの生徒たちだった。なんだBクラスか。そう思ったのもつかの間。俺は、そいつらの変化に気づく。
「なんだ、それ。」
そいつらには、なにか禍々しいオーラのようなものがまとわりついていた。
そいつらのうちの一人が、俺のその言葉に対して返答する。
「これか?実はな、俺らもよくわかってなくてな。気が付いたら力を手にしていた。ってわけだ。」
「いいのか?そんなに事情を赤裸々に語っても。負けちまうかもよ?」
そう挑発するが、そいつらはあたかも自身らのほうが上だと言わんばかりの嘲笑を俺に見せつける。
「負けねぇからこそ、言ってんだよ。」
その瞬間、奴らからおぞましいほどの殺気が放たれる。
「っ!!」
そう俺が奴らの殺気にひるんでしまい、ちょっとした隙ができてしまった。そして奴らはそのすきをついて俺の周りを囲む。
「圧倒的不利ってやつだな。」
そういいながら、俺は倍化魔法で攻撃力もろもろを倍にする。
「じゃあ、こっちから行くぜ。」
そういって、俺はBクラスの大衆に突っ込んでいくのだった。
俺は、重たすぎる体を何とか起き上がらせ、その場に立っていた。ずきっ。とさっき負傷した足が痛む。奴らは実力は俺には及ばないが、数が多いゆえかかなり負傷してしまっていた.。
「どんだけいんだよ。」
「あきらめるか?」
次の瞬間、背後から聞いたこともない声が聞こえた。敵かと思った俺は思わず背後を振り向いて戦闘態勢に入る。
だが、そこにいたのはいかにも魔法使いといった服装をしており、勇ましい顔つきをしている老人だった。
「あきらめる、いや、俺はあきらめませんよ。だって、この程度を倒せるくらいの実力じゃないと、後々あれのお荷物になるだろうから。」
「よく言った。その信念は私も感服だよ。だが、実際君はもう戦いなんてできない。だからこそ、私は君に教えてあげよう。」
そういって、爺さんはその大きな杖を奴らに向け、薄ら笑いを浮かべる。
「魔法の使い方をな。」
そうして、決着はついた。
もちろん勝者は、あの爺さんだった。
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