表示調整
閉じる
挿絵表示切替ボタン
▼配色
▼行間
▼文字サイズ
▼メニューバー
×閉じる

ブックマークに追加しました

設定
0/400
設定を保存しました
エラーが発生しました
※文字以内
ブックマークを解除しました。

エラーが発生しました。

エラーの原因がわからない場合はヘルプセンターをご確認ください。

ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
38/100

第三十八話 落ちこぼれ×最強の異色タッグ

 あれからしばらくして、僕と先生は周りの状況を確認し終えていた。

「特に問題はないようです。先生は?」

「ああ。俺も問題ないと思う。」

そういいながら、僕らは視線を交差させる。答えはイエス。囲まれたか。まあ、大丈夫か。こっちには最強がいるから。

 





 そして、『第三次試験開始の合図』がなった次の瞬間、大勢の生徒たちが一斉に僕たちめがけて襲い掛かる。

「風は、敵を引き寄せる。」

すると奴らは一か所の地点に集められ、身動きが取れなくなる。必死に抜け出そうとする生徒たちの抵抗もむなしく、先生はその圧倒的な力でねじ伏せる。

 




 もちろん、勝者は僕たちだった。とはいっても、先生が圧倒的なだけで、僕はほとんど何もしていないんだけどな。

「ずるいぞ!教員と手を組むなんて!この、卑怯者が!しかも、なんだよそのコンビネーション、絶対前から作戦を練っていた口だろ!」

そういうが、僕はそれには動じなかった。だって、校長に命令されたから。っていうか、なんか濡れ衣着せられてんすけど。

「いや、僕たちは別に作戦を練っていたわけじゃないし、こっちにもこっちで深いわけがあってね。できれば僕も一人で戦いたかってんだけど。」

「うるさい!!過程がどうであれ、お前は結局、教員と手を組んだじゃn」

「わりぃ。黙れ。」

そういって、先生は彼を脱落させ、あざ笑うかのように生徒たちを見つめる。

「さあ、お前らどうする?俺とこいつに挑むのか、それともここから逃げるか。今なら、選ばせてやる。」

すると生徒たちは、今であれば僕らを翻弄できるほどのスピードで、逃げていった。





 僕たちはもう生徒がいない確認するために当たりを見渡す。

「終わりましたね。」

「ああ。だが、少し体力を使ってしまったな。」

そういって、先生は僕を横たわらせる。

「お前は、ここで仮眠をとっていろ。」

「だけど、そうしたら先生が。」

「安心しろ。俺は別に体力を消耗していないからな。」

おいおい、あれで体力を消耗して言って言うのか。ったく、先生はやっぱり化け物だ。

 そうして、僕の意識は落ちていくのだった。





 俺はあれから、レイナと合流すべくただひたすらに森の中を散策をしていた。だが、足音という足音は聞こえず、ただただ俺の足音だけがその森に響き渡っていた。

「まったく、どこにいるんだよ。」

そういった矢先、俺の耳が何らかの音のキャッチした。

「爆発音か?」

もしかしたらレイナがいるかもしれない。そう思った俺は、その爆発音がした方向へと向かうのだった。


もしこの物語がおもしろい、続きが見たい!と思ったかたはブックマークや高評価を押していただけると幸いです。何卒宜しくお願い致します。

評価をするにはログインしてください。
ブックマークに追加
ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
― 新着の感想 ―
このエピソードに感想はまだ書かれていません。
感想一覧
+注意+

特に記載なき場合、掲載されている作品はすべてフィクションであり実在の人物・団体等とは一切関係ありません。
特に記載なき場合、掲載されている作品の著作権は作者にあります(一部作品除く)。
作者以外の方による作品の引用を超える無断転載は禁止しており、行った場合、著作権法の違反となります。

この作品はリンクフリーです。ご自由にリンク(紹介)してください。
この作品はスマートフォン対応です。スマートフォンかパソコンかを自動で判別し、適切なページを表示します。

↑ページトップへ