表示調整
閉じる
挿絵表示切替ボタン
▼配色
▼行間
▼文字サイズ
▼メニューバー
×閉じる

ブックマークに追加しました

設定
0/400
設定を保存しました
エラーが発生しました
※文字以内
ブックマークを解除しました。

エラーが発生しました。

エラーの原因がわからない場合はヘルプセンターをご確認ください。

ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
25/100

第二十五話 予想外の出来事

 その音が聞こえた直後、僕は空を見上げる。すると、そこには黒い衣服で体や顔を覆っている3人の姿があった。あたりは騒然とし、中には叫ぶ人々もいた。結界が破壊された。そうわかったときには、僕の足は動かなくなっていた。だって、その結界は校長が貼った結界だったから。

「っ...!動いてくれ!」

そう懇願するが、僕の足は未だに動かない。なんとか動かそうとしていると、奴らのうちの一人が天井に手をかざす。そして、その手からは巨大な火球が生成された。その姿はまるで、圧倒的強者と言わざるを得なかった。そう僕が感心していたのも束の間、やつはそれを競技場へと、投げた。それを察知したユイガとレイナはその攻撃範囲内から脱出したのだが、カナは気を失っているのか、その場から動くことはなかった。

「危ない!!」

そういって僕は風魔法でカナを僕のところへと引き寄せ、抱き上げる。そして僕がその場から離れた直後、その火球は地面と衝突した。





 「あっぶなかった。」

そう安堵の声を漏らしながら、変わり果てた光景を直視する。そこは競技場だった。だけど、もうその姿はなくなり、火の海と化していた。僕がその光景に唖然としていると、奴らは三方向に散っていった。

「ん。」

するとカナは薄っすらとその目を開け、こちらを見つめる。

「お、目が覚めたようだな。じゃあ、今から下ろすから。暴れないでよ?」

そうして、カナを下ろす。

「ありがとう。ってあれ。もう戦いは終わったの?って、え?」

カナは、その光景を目の前にし、絶句してしまった。それはそうだ。さっきまであった競技場が、目が覚めた途端、なくなっていて、おまけに火の海と化しているのだから。だけど、慰める時間はなかった。一刻も早く奴らを止めないと。そう思っていた。だからこそ。

「ごめん。少し急用を思い出した。それじゃあ。」

そういって、そこから離れようとすると、背後から、服を掴まれた。後ろを振り向くと、そこにはレイナとユイガがいた。

「おい、何一人でいこうとしてんだ?」

「そうよ。わたしたちに頼ってもいいのよ?」

その言葉を信じて僕はいった。

「じゃあ、ユイガは右にいた方を追ってくれ。そしてレイナは左の方にいた方を追ってくれ。」

「わかった。」

そうして、僕たちは各自、奴らが散っていった方向へと向かうのだった。






 俺は、やつがいると思われる場所に来ていた。だが、その場所は人気が全くない。だがそれすなわち、人はいないと同義。つまり、ここにはいない。そうおもった俺は踵をかえして別のところへと歩み始める。

「じゃあ、つぎはこっちだな。」

そういった直後、背後から何かが発射され、俺の皮膚を軽く裂いた。そこからは血が流れ、それを親指で拭う。そしてそれが発射された場所へと視線を移す。そこには、黒尽くめの何者かがいた。俺は戦闘態勢に入る。だが、そいつは何もしてくる気配はなかった。俺はその行為のせいか、つい警戒心が緩んでしまった。その瞬間、俺の眼前にまで、やつが迫ってきていた。




みなさま大変おまたせしてしまい、申し訳ありませんでした。それでもなおこの小説を読み続けてくれる方がいれば嬉しいです。これからもよろしくお願いします。

評価をするにはログインしてください。
ブックマークに追加
ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
― 新着の感想 ―
このエピソードに感想はまだ書かれていません。
感想一覧
+注意+

特に記載なき場合、掲載されている作品はすべてフィクションであり実在の人物・団体等とは一切関係ありません。
特に記載なき場合、掲載されている作品の著作権は作者にあります(一部作品除く)。
作者以外の方による作品の引用を超える無断転載は禁止しており、行った場合、著作権法の違反となります。

この作品はリンクフリーです。ご自由にリンク(紹介)してください。
この作品はスマートフォン対応です。スマートフォンかパソコンかを自動で判別し、適切なページを表示します。

↑ページトップへ