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第十三話 そして...

 そうして夜が明け、僕はその今にでも吸い込まれてしまいそうな美しい海の景色を外に出て眺めていた。

「なんだ?黄昏ちゃってよぉ?お前、そういうキャラだっけ?」

背後から足音を立てつつそう言葉をつくその男の正体は、まぎれもないユイガだった。僕はその言葉に対し、からかうように言った。

「お前のほうが、やってそうだけどな。」

「はいおまえいま言っちゃいけないこと言ったぁ~!そういうわけで、処刑確定!!」

「極端すぎるだろ!お前ってやつは、なぜか朝になるとテンションが上がるな!」

そんな言葉を無視してユイガはこちらに突っ込んでくる。

「ちょ、まて待て待て!!話し合えばわかる!!だから頼む、落ちつけぇぇ!」

そういい僕は逃げようとするが、捕まってしまった。ユイガは捕まえたと!いわんばかりの表情を僕に見せつけ、僕の最大の弱点ともいえる、こちょこちょを放つのだった。



 ユイガによる悲劇から数時間が経過し、僕たちは魔法学園へと帰ることができていた。そして今日は何もないと、そう思っていたのだが、校長からコイン保持者へと通告があった。その内容は『1時間後、校門に来い』というものだった。



 ちょうど一時間後、僕は校門に来ていた。人も集まっているせいか僕の心臓は高鳴り、意識が遠のくような感覚に見舞われた。その緊張を振り払おうとするために僕はあたりを見回す。そしてその光景に、僕は一瞬目を疑いそうになった。そう、生徒の数が第一次試験前の数のおよそ半数程度だったのだ。それもそうなのだが、一番驚いたのはここにオルトがいることだった。

「マジか...。」

そう思わず独り言を放ったその直後のことだった。

「だよな。俺も思わず驚いちまったぜ。な?お前ら。」

「そうですね。」

「そうね。まあ、当然だと思うけど。」

ユイガたちがこちらにゆっくりと歩きながらそう語りかけてきた。

「よう。久しぶりだな!」

そうユイガがハイタッチを求めてきた。僕はもちろんのこと

「まあ、一時間ぶりなわけだが、久しいな!」

そう笑って見せた。

それから僕たちが他愛のない茶番を繰り広げていると、目の前に校長が現れた。校長は一度咳ばらいをし、こちらを向きこういった。

「試験合格おめでとう。といったところじゃな。だが正直に言わせてもらうとしよう。」

校長が一泊を置き、みんなの視線が校長へと向けられる。その光景に僕は嫌な予感が走った。そしてその校長から発せられるその一言は、皆を困惑させるものだった。

「ここまではいわば人選選抜と同じような物じゃ。察しのイイものたちならわかる通り、ここからが本番じゃ。」

と。





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