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みーたんと忍者タナカーズ 連載中 で検索。
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そろそろ引っ越しします
会場は微妙な雰囲気である。
「今回、初参戦の不届き者。アイドルグループでありながら、今回の大会に挑戦してきたチキン野郎のルリとゴリラだ!」
DJ永松が吠える。
ラップバトルの会場は完全にアウエー。
「この大会は誉めることしかしねえ、オタクたちのホームじゃねえぞ」
R指名が挑発する。
「吠えてんじゃねえぞ!Pナッツやろう!」
ルリが吠える。
「スヌーピーでも撫でてろチャーリーブラウン!」
「犬の遠吠えが聞こえるぜ!」とR指名。
会場のみんなが冷めた目で2人を見てる。
みんながアイドルの分際で場違いなんだよと怒りさえあらわにしている。
「恥かく前におうちに帰りな!」
さらにツッコむR指名。
「じゃあ、お願いします」
DJ永松がニヤリと笑う。
「アイドルの生き様見せてください」
DJ永松は完全に小馬鹿にした紹介である。
ゴリラッパーナツメのパート。
ナ「ここに来たのは強い意志。
日々努力してつかんだチャンス。
夢を追い求める者たちみんな
頂点目指してがんばってる」
病ンデレるりが皿をまわす。
ナ「でも現実は酷く残酷なもの
悪い大人たちが偽りの夢
売りつける平凡
うちらがそんな奴らに
屈するもんか
負けるもんか
文句あっか!」
(病ンデレるりのボーカル)
ヤ「立ち上がれ女たち。
切り開くんだ未来を
己の力でぶち破れ
今、声を大にして叫べ♪」
ナ「悪い大人をぶっ潰せ
偽りの夢を売りつける奴ら
うちらは真実の光を掴むため
戦い続けるぜ
限界突破
頂点突破」
ナ「だからうちらの前に立つな
ラップで吠える
闇を照らし出す光りは希望
未来へと続く己の道を
戦う道だと言い聞かせ!」
ヤ「私のフローは病的だ。
私のライムはタイトだ♪」
ナ「今こそ、力を見せつけるとき
夢を掴むために、戦い続けるぜ
そう、うちらは不屈の意志を持つ
ゴリラッパーとは私のことさ」
ヤ「挫けない
諦めない
立ち向かえ♪」
ナ「悪い大人をぶっ潰せ
私は女王だ
女神だ
敬意を払え!
私はオチャノーマ・サマーのゴリラッパー
ナツメ様とは私のことだ」
「ありがとう、オチャノーマ・サマー」
司会者のDJ永松が手を叩く。
病ンデレるりとゴリラッパーナツメがハイタッチ。
観客はまだ渋い顔。
それでもパラパラと拍手が起こる。
それはみんなが驚いていたのだ。
思ってもいない完成度。
あっけにとられたといってよい。
「じゃあ、判定お願いします」
3人の審査員が3本の旗をあげた。
「3対0でオチャノーマ・サマー」
司会者がオチャノーマ・サマーを指し示す。
「アイアムゴリラッパー」
今日からはじまる俺の伝説
日本の頂点を取りに行く
そう、俺の目標は高いんだ
アイアムゴリラッパー
街の角々で聞こえるビート
俺はラップでヒート
熱い想いを言葉にのせるぜ
ゴリラッパーに耳を傾けてくれ
俺の魂を乗せたスキル
どんな相手でもねじ伏せるスタイル
誰もが認める俺の音楽
今、この瞬間から始まる俺の軌跡
手を伸ばして掴む俺らの夢
夜空に輝く星たちと同じ高さを目指して進む
困難な道でも、走り続ける
アイアムゴリラッパー!
ユー・キャン・アンダースタンド
これからの俺の言葉の発信は
誰もが注目するメディアの中心になるんだぜ
そう、俺は必ず日本の頂点にのぼりつめるぜ
目をそらすなよ。
俺がラッパーである限り
俺がゴリラッパーである限り
それが俺らの使命だぜ
アイアムゴリラッパー
日本の頂点を取るために
産まれてきたゴリラ。
夢を追いかけて走り続けるただのバカ。
俺の脳みそはパッパラパー。
ラッパーパー。ゴリラッパー。
(ナツメはトランペットを吹く振りをする)
これが俺のスタイル、みんなスマイル
今、この瞬間から始まる俺らの伝説
アイアムオチャノーマ・サマー
日本の頂点をとるぜ!
ナツメのラップが終わると会場は拍手の渦に包まれる。
会場がナツメを受け入れた瞬間である。
「今回も勝ったのは……………………。
もちろんゴリラッパーナツメ」
司会者がナツメの方を指差した。
「遂に来ました、準決勝」
司会者は興奮している。
「乗りに乗ってるダークホース。
ゴリラッパーが優勝するのか?
それともそれを阻止するやつは現れるのか」
「まずはベテランDJMOOだ!」
「おい、ゴリラッパー、こっちを見ろよ
そこのブス。
俺の娘はハゲプロファンだ。
でも今日は手加減する気はねえ
おまえたちは本物だ。
だけど娘から金を巻き上げるくそ野郎だ。
やれ、アイドルグッズだと買いあさる娘。
今日は俺がハゲプロを退治してやる。
俺が相手だ、DJKOO
俺がお前をぶっ潰すぜ
お前のラップはつまんねえ
所詮はただの模倣じゃねえーか。
俺は違う、俺は本物だ
お前をノックアウトするのは簡単なことだ
小室サウンドが鳴り響くぜ
お前には到底かなわない、俺の貯蓄。
どんだけアイドルグッズに浪費されても
揺らがぬ財力。
聞けよ、この圧倒的な財力を。
お前の言葉はただのごまかし
俺がかかってくる前に逃げる準備か
くそやろう。
お前が目指す道の障害は俺、DJMOO!
お前が挑むのは最大の試練、DJMOO!
このラップバトルで俺が勝つのは間違いない
お前はただのゴリラッパー
俺はエリート
DJMOOとはオレ様のことさ。
俺は小室ファミリー。
音楽の世界の覇者
お前はこの場で敗北する、ゴリラッパー
ドラミングは卒業だ
お前にキングは渡さねえ!
「DJMOO!さんの挑発が続きました」
DJ永松が言う。
「くそやろうは馬鹿野郎。豚野郎はオチャノーマ・サマー
デブな子はいねえかあー。
オタクに金を使わせる守銭奴はいねえかあー。
ナマハゲ野郎のハゲプロダクション
俺の娘はモー娘。ファン
後で娘のためにサインもらうぜ
くそ野郎。
これで娘のご機嫌うかがい。蝶つがい
害がないのは無農薬」
DJMOO!は意味不明なことを言う。
「さあ、どう返していくのか?ゴリラッパー」
ゴリラッパーナツメが体を上下させる。
「お前があたいをぶっ潰すと言うのか
そんな軽い口ぶりであたいを侮るのか
だけどあたいはゴリラッパー
あたいは完璧パーフェクト
ぬるま湯につかってるだけのベテランはやめちまえよ
DJMOO!が聞いて呆れるぜ。
イージー・トゥー・ダンスって
簡単な踊りってことじゃねえのか」
「イージー・トゥー・ダンスはただ踊るためにここにいるだよ」
DJMOO!が茶々を入れる。
「バカ丸出しだな」
「大人げない大人。
大人げない大人が日本をだめにしたんだろ
あたいらの未来をぐちゃぐちゃにしといて
どういうつもりだ
このくそやろう」
ナツメがマイクを投げつける。
そしてゴリゴリのロックダンスできめる。
そしてドラミング。
ゴリラの顔真似で踊り出す。
「アイアムアイドル。ゴリラッパー。
あたいはドラミングをする
怒りをリズムにのせてドラミング
その音にあたいの魂が乗る
あたいのリズムに合わせて踊れ
あたいに勝つには
今を理解することが必要だ
老兵はただ猿のみ。
お前は猿だ。
プロゴルファー猿だ。
猿じゃゴリラに勝てねえぜ!
お前のラップはただのまやかし
ごまかしはきかねえぜ
もう逃げられねえぜ
あたいのドラミングでお前をノックアウト
あたいが勝つのは間違いない
オチャノーマ・サマーの音楽が世界中に広がる
ハゲプロのリズムはハゲプロだけのもの
お前にはその感覚は理解できない
あたいに敗北するのは当然だ
来た、見た、征服した。
制服が似合うのは現役女子高生。
なんちゃってには負けねえぜ。
あたいがTHIS IS ゴリラッパー
あたいが目指すのは日本の頂点
マウントフジ。
3776メートル。
あたいはナツメだ
4649!
あたいにとってお前はただの壁
その壁をドラミングでノックアウトする
あたいが一番だ。真実だ。光りだ。
オチャノーマ・サマーの天下だ」
「すごいバトルが繰り広げられましたね」
DJ永松がため息をついている。
「主催者のDJMOOさんに暴言。さすがゴリラッパー」
ナツメはすました顔。
「さて、勝者は……………………」
みんながDJMOO。
「DJMOO!だ」
「俺は敗北
お前は大木
そんなそんたく
大人はずるい
うちらの勝利は揺らがねえ。
うちらゴリラの頂点、ゴリラッパー」
こうして大会は終わった。
DJMOO!がナツメとルリにサインをもらいに行って、2ショット写真をとったことはDJMOO!のSNSで明らかになった。
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