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ファンファーレ  作者: 菅原諒大
第六章 生涯一度の夢舞台
83/100

6-7

「午前中まで灰色の雲が広がっていた東京競馬場。先程天候が晴れに変更となりまして、春の麗らかな日差しが差し込んでまいりました。

東京競馬第十一レース、GⅡ『第29回テレビ東京杯青葉賞』。それでは出走馬十五頭の本場馬入場です。

 前走では四馬身差の圧勝劇を披露。自慢の末脚が今日も炸裂する。

 1枠1番ファストスパイク。鞍上(じん) 龍馬(りょうま)とは二回目のコンビです。

 直近三戦は全て惜敗の二着。シルバーコレクターが新馬戦以来の一着を狙う。

 2枠2番コイノキューピッド。幸徳(こうとく) 晋平(しんぺい)とともに金メダルを目指します。

 ノーマークの時ほどこの馬は恐い。今日も波乱の立役者となるか。

 2枠3番テキサススタイル。三年ぶりの重賞制覇を狙う早乙女(さおとめ) (すすむ)の騎乗です。

 このコンビでしか見られない勝ち方がある。今日も大外からの強襲を見せてくれ。

 3枠4番ソコンスフィア。相性抜群の平坂(ひらさか) 光輝(こうき)を乗せて走ります。

 生来の奔放さは勝利への本能。さあ、今日も自由気ままな一人旅へ。

 3枠5番イコマエクスプレス。手綱は伊舎堂(いしゃどう) 直道(なおみち)に託されました。

 父親は過去のこのレースの優勝馬。父親と同じ舞台から『日本ダービー』制覇へ。

 4枠6番リュウセイブレイブ。鞍上大村(おおむら) 流星(りゅうせい)、JRA通算九〇〇勝となるか。

 前走の大胆な勝利はまさに衝撃。最内からの末脚でこの大舞台に挑む。

 4枠7番キタサトジェスター。新馬戦の時から手綱を握る川瀬(かわせ) 周作(しゅうさく)とのコンビです。

 中央に現れた名古屋からの刺客。地方所属馬が『日本ダービー』に駒を進めるか。

 5枠8番ファーストノート。東海の剛腕都築(つづき) 崇洋(たかひろ)が手綱を握ります。

 馬群の間から突き抜ける鋭い末脚が武器。今日も最後方から壁を突き破る。

 5枠9番ユウショウドレイク。こちらは中央の剛腕フィリップ ルノーの騎乗です。

 名前は「7」でも狙うは一着。勝利の女神よ、彼に幸運あれ。

 6枠10番セトナイトセブン。鞍上は穴馬マイスター足立(あだち) 勝利(かつとし)が務めます。

 その金色のたてがみはライバルすらも魅了する。華麗なる逃げ馬キラーをご覧あれ。

 6枠11番セイントシノノメ。鞍上勝浦(かつうら) 伸之(のぶゆき)、これで『青葉賞』三連覇となるか。

 大型馬とて侮るなかれ。その爆発的な瞬発力で一気に先頭へ躍り出る。

 7枠12番マイトップスピード。夢への挑戦権を只野(ただの) 遼一(りょういち)とともに。

 新馬戦から直行して来た期待の一頭。その末脚には名前以上の力強さがある。

 7枠13番ミギカタアガリ。期待の若手風早(かざはや) 颯也(そうや)が騎乗します。

 その精神力はまさに『炎のランナー』。向かい風だろうと逃げ切り勝ちを狙う。

 8枠14番ランナオブファイア。心優しき熱血漢矢吹(やぶき) (はるか)が鞍上を務めます。

 この馬には馬場状態など関係ない。いつも通りのレースで一着を勝ち取る。

 8枠15番ダイヤンポーカー。ステファノ フェラーリが勝利へと導きます。

 以上の十五頭によって争われます『青葉賞』。発走時間は十五時四十五分です。発走までしばらくお待ちください」

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