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前提が間違ったラブコメ  作者: rice in tonjiru
第一章
8/13

痛勤、痛学サバイバル

家族総出ショッピングの成果はかなりのものであった。


親父はともかく、みのりさんのセンスは素晴らしいものである。家具の配置や多少の小物類が追加されただけで、家の雰囲気が一段と明るくなったような気がした。


休みが明けて、再び一週間が始まる。みのりさんや千秋ちゃんとも、そこそこ良好な関係を築けていると言ってもいいだろう。(個人的な見解)


今日も変わらず豪華な朝食を食べ、家を出る。


千秋ちゃんは中学生で、通っている学校も俺より近いため、俺が一足先に家を出る事となる。


みのりさんお手製弁当を楽しみにしつつ、今日も朝の電車通学(サバイバル)へと臨む。






♦︎

満員電車。これに乗る事で、ほとんどの人間がストレスを感じ、職場に行く前から帰りたくなると言われる。


そんな満員電車に乗る上で重要なこと。それはポジショニング。


まず奥の方。一見空いていて良いように思うが、あれは罠。あっという間に四方を囲まれ、出口までの道のりを封殺される。


続いてドア付近。降りやすいとこと、人と密着しない面を作れるのがメリット。しかしながら、混雑しすぎると、押し潰されて腰をやる。


結果、何処も地獄。


空いている席を確保する席取り合戦もあるが、座席に座るのは手練れでさえも難しいと聞く。


今日も戦場のオアシス(座席)へと辿り着くことは叶わなかった。






♦︎

月曜日は特に不要な科目が多いため、退屈になる。ぼっーとしていると、時間は経ち、既に昼休みに差し掛かっていた。


基本、俺は一人行動を好んでいる。環境適応型ではなく、自主行動型ぼっちなのだ。今日も周囲で起こる会話を小耳に挟みながら、みのりさん手製弁当を食べる。


『この前の休日、めっちゃ可愛い子見つけたんだよねー。あー、声掛ければよかったわー。』


『ばっかだなお前。俺だったら絶対声掛けるわ。』


『共学だったら彼女とかすぐ出来んのになぁー。』


男子校生徒は、共学に行けば彼女が出来ると思っている奴が多い。彼女がいないのは、周りに女子がいないからであり、共学に行けばすぐ出来ると、何故か過信している。また、大学に行けば彼女出来る勢も多数。


男子校最高!!と口では言ってる奴も、内心、共学に憧れている場合が多い。


俺とか、もぉほんと後悔してるし。


そんな簡単に彼女が出来るなんて思っちゃいないが、少しでも希望があるだけまだマシだ。それで現実を突きつけられるならば、まだ諦めがつく。


何故ゆえに、自分は男子校を選んでしまったのだろうか。


ラブコメとかも全部共学が舞台じゃん。


男子校でラブコメとかもうそれゲイに傾いちゃってんじゃん。


悲しいかな、どれだけ過去の自分を叱責しても、現在は変わらない。このまま俺の青春は過ぎ去っていくのである。

後悔先に立たずとはまさにこの事。

この先もきっと、自分の選択を何度も後悔する。

悔いても、悔いても、どれだけ悔やもうとも、悔やみ続ける。

BLってありますか?

さぁ、どうですかねぇ〜(意味深)

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