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前提が間違ったラブコメ  作者: rice in tonjiru
第一章
5/13

降臨するは、○

米沢(よねざわ) 健司(けんじ)。同じ学年の生徒であり、普段から素行不良で何かと問題を起こす彼は、この学年一の問題児だ。


『すみません、わざとじゃ無いんです。考え事をしてしまっていて、、。』


『あぁぁん?考え事だ?』


嫌な奴に目をつけられてしまった。どうするか、、。


『何かあった?』


どうやって切り抜けようか思考していたところ、第三者から声が投げかけられる。声の主は、吉野くんだった。


『私の不注意で、彼にぶつかっちゃって、、。』


これに乗らない手はない。彼に状況を説明し、仲介役を担ってもらえれば、、


『そうだったんだ。二人とも怪我はなかった?隣のクラスの米沢くんだよね?ごめんね。彼女もなにも悪気があった訳じゃ無いんだ。』


『お、おう、、』


まさか自分も怪我の心配をされるとは思わず、吉野くんの善意オーラに当てられ、怯む彼。


『すみませんでした。』


『まぁ、俺も周りが見えてなかったかもだし、、怒鳴ってすまなかったな。』


案外彼も根の部分は優しいのかもしれない。怒りっぽい、というだけで。


『とりあえず怪我がなくて良かったよ。』


そう言って吉野くんは優しく笑いかけてくれた。






♦︎

『彰、、人間ってのは常に何かの集団に属している生き物だ。学生は学校に、大人は社会に。俺とお前は共に家族という集団に属してる。そして、そこに属するものがお互いに干渉し合い、時にはぶつかり、時には協力して、切磋琢磨しながらも、それぞれの目標を目指す。決して一人ではない。兎は寂しいと死ぬ、というのは嘘だが人間の場合あながち間違いでもないな。』


『へぇ〜、そうなんだー。』


へぇ、どうでもいいや。


自宅で夕食中、いつものように親父が一人語りを始めていた。


『、、彰。』


急に真剣な顔つきになった親火。


『母さんいなくて、寂しくないか?』


『、、いいや、別に。』


『、、そうか、あのな、、』


ピンポーン♪


うちのインターホンが鳴り、会話が途切れる。


『私が出よう。』


無言でうなずく。もとより俺が出る気はなかったが、、


今日の夕食は中華の定番、ホイコーロー。少し濃い目の味付けが、ご飯をかき込む手を加速させる。


『彰〜、ちょっと玄関まで来てくれ。』


なんだ?配達か?荷物を運び込むのはいいが、ホイコーローが冷める。


『今行く。』


玄関まで行く。


『へ?』


思わずだらしない声が出てしまった。


親父がはにかんだような顔でこちらを見る。


『、、再婚、することにしたんだ。良かったな、妹も出来るぞ。』


玄関には親父以外にもう二人、女性とその背後に隠れた少女がいた。

きたぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁあああああ

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