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剣と魔法のセカンドワールド  作者: K.T
第四話 魔術師の試練『第一スキル解放』
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記録の特異点


 北の大通りの店からアイリと共に雑談をしながら街の中央の広場に向かって広場に着くと、アイリには少しだけ待つように言った後にリーナとミュウに今から向かう事をメッセージで伝えた。すぐに返信がきて準備OKとだけ書かれた返事を受け取ったので、アイリにこれから向かう事を()()()()他意はない事と共に話した。


「それじゃあ、今から向かうけど、決して騙してたり変な事をしようとしたりはしてないってことを伝えておく」


「・・?、!?。あ~そういうこと。大丈夫だよwそんな心配してないって、そもそもうちが教えた場所だし、私は何度も自分で行って調べたりしてるってw」


「まあ、一応な、一応」


 前にリーナを案内するときにいろいろあったから一応言っておいただけだったが、アイリは不思議そうな顔をした後に俺の考えていることが分かったようで、笑いながらおれの手を取って引っ張るようにして歩き出した。


 いきなり強引だなと思ったが、さっきあんな話をしたから万が一傍から見えた時にも言い訳が出来るように考えての行動かもしれない。逆の場合で誰かに見られると男が人気のない場所に女の子を連れ込んでいたら・・・まあ、通報案件だよな。


 しかし、極力周りから目立たないタイミングを計っているけど、前に会った騒ぎの影響か広場にいる人の数が多いんだよな。本当は今日来たみたいに裏道から行けたらよかったんだが、あの辺りはあまり治安も良くないし好奇心の塊みたいなアイリが1人で行動しても困るからな。


 自然と消えるように広場から目的の街灯まで向かうと、メニューから鍵を取り出してアイリに見せながら話した。


「アイリが話していた場所を見つけた時の事は、向こうについてから落ち着いてからでも詳しく話すけど、この場所からこれから行く所にはこの鍵を使わないと行くことが出来ない場所だという事を覚えておいてくれ」


「ん、わかったわ」


「誰かに見つかると面倒だからさっさと行こうか」


「わくわく」


 時間的にこの場所自体がちょっと薄暗くて不気味に感じる人もいそうなのに、アイリは楽しみにしている気持ちが勝っているみたいだな。


 シュウは街灯に描かれていた街の風景の可動部を回すと鍵穴を差し込む部分が現れたので鍵を使って扉を出現させた。


「さあ、この先が君が話した場所に繋がる扉だよ」


「・・・この先に」


 ゆっくりと指を伸ばしてながら吸い込まれるようにしてアイリが扉を通り抜けていったのを見た後、続いてシュウも扉を通ると同時に出現していた扉は消え去った。



~~少女の記録~~


 初めて話を聞いた時には変わった変質者もいるものだな~と思った。


 初対面のはずの子供たちが連れてきて話を聞くと、子供たちにおやつを買ってあげるつもりだと聞いたから通報されて捕まりたい間抜けでもいるのかと思ってしまった。


 会って詳しく話を聞くと、子供たちが教えたことに対するお礼だというから、子供にはそれ以上何もしないなら、わたしは儲かるし子供たちは喜ぶからいいやと思って飴を売った。そうしたら、()()()()()()()わたしの自信作を初めて買ってくれて、嬉しくて暇だったからもう誰にも言ってない昔の不思議な体験談を話したけど、まさかただの与太話だと思わずに探しに行くとは思わなかった。


 帰る時間になっても広場から出たのを見なかったから一応確認しに行ったんだけど、確かに人が居た形跡だけあったから、何もなくて帰ったのを見逃しただけかなと思っていた。


 再び顔を合わせた時に一応カマかけてみたらあっさり教えてくれちゃって、その場所に連れて行ってくれる約束までしてくれた。あまりにも簡単に言うもんだから、話したあとでもしかして騙そうとしているのかと疑っちゃったよ。その後にもいろいろあったことでその疑いは無くなったけどね。


 女の人が誰かに追われているのを逃がしてあげてたり、わたしがひとりであの場所に行けるように両親を説得してくれたりして(勘違い)、今まで街で見た冒険者の人達とはあまりにも違っていた。約束の後もほぼ毎日食事する為にうちによく来ていたし、年齢も近くて話しやすかったから変に警戒する事もなくなっちゃった。


 でも、店に来てわたしがちょっと話す度にお父さんは油断しないようにしろって注意してくるようになったのはなんでなんだろ。今までもときどき友達(女)や知り合い(広場の子供たち・親同伴)が来て話したりしたけど何も言わなかったのに・・・。


 偶然出会って何となく話して、そして今日この場所に来ることが出来た。


 扉を抜けて見えた景色は満天の星空の夜の浜辺。


 幼いころに見た景色が夢じゃなかった。おぼろげな記憶だったけど、再び見たこの景色は想像していた景色より幻想的で綺麗だった。


 いつの間にか流れた一滴の涙を拭う事もなく、ただ少女は立ち尽くした。


 その後は、リーナとミュウが考えた浜辺でバーベキューや波打ち際で女三人おしゃべりしながら、帰る約束の18時前まで楽しんだあと、新たな決意を胸に家へと帰った。



 わたしは今日この気持ちを一生忘れない

 世界にはこんなにも美しく可能性に満ちている事を知ったこの日を



~~少女の行く末~~~



 街から出たことがない、()()()()()()はずの少女が体験した、定められた(ことわり)を超えた日。


 一本の道(シナリオ)から分岐した道の先、予測不可能な者達(プレイヤー)の介入によって変わってゆく結末(未来)



読んでくださりありがとうございます

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