表示調整
閉じる
挿絵表示切替ボタン
▼配色
▼行間
▼文字サイズ
▼メニューバー
×閉じる

ブックマークに追加しました

設定
0/400
設定を保存しました
エラーが発生しました
※文字以内
ブックマークを解除しました。

エラーが発生しました。

エラーの原因がわからない場合はヘルプセンターをご確認ください。

ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
剣と魔法のセカンドワールド  作者: K.T
第三話 ②初めての依頼
55/76

依頼の報告






 森を抜けて北の道まで出た後、月明かりだけが辺りを照らす道を街に続く道中、ハンターウルフと一度戦いになりながらも、無事にストダの街まで帰ることが出来た。


 門番の前まで行くと、ギルドカードの確認を済ませてから北門を通り街へと入っていった。


 街に入ったシュウは、まずはギルドへ依頼の達成を報告しようと思い北の大通りにあるギルドへと向って歩いていくと、北の大通りのギルドの前まで着いた後、冒険者ギルドの入り口から建物の中へ入っていった。


 ギルドの中に入ると初めてきた時には冒険者達が沢山いて少しうるさいぐらいの場所だったのだが、今は冒険者やプレイヤーも1階の目に見える範囲にはおらず、受付の奥にいるギルド職員も男性と女性の2名のみで机にて事務仕事をしているので、昼間とは違いとても静かな空間となっていた。


 シュウはギルド内部の変わりように驚きつつも正面の依頼受付カウンターに歩いていった。


 受付カウンターまで行くと、ギルド職員を呼ぶために置かれているであろう呼び鈴を鳴らす前に、奥にいたギルド職員の人がこちらに気が付いた。


「少々お待ちください」


 受付で待っていると、ギルド職員の女性は少し書類をまとめた後すぐにこちらに向かってきてくれた。


「お待たせいたしました。本日はどういった御用でしょうか」


「依頼達成の確認をお願いします」


 シュウはそう言うと、懐からギルドカードと腕に装備していた(しるべ)の腕輪をはずしてカウンターの上に置いた。


 依頼を受けた時の説明だと、導の腕輪を提出すれば依頼の場所まで言った事が分かると言われていたはずだから、確認さえ取れればこれで初めての依頼は完了だな。


 ギルド職員の女性はギルドカードと導の腕輪を確認するように見た後に、ギルドカードと導の腕輪を手に取るとこちらを見て確認するように言ってきた。


「依頼の達成確認をするため15分ほど時間が掛かります。本人確認のためにギルドカードをお預かりする為、このままギルド内でお待ちいただくか、明日以降での達成の確認、報酬の受け取りでもよろしければその時に本人確認をいたします。どういたしますか」


「そうですか・・・今回はギルド内で待っていることにします」


 すこし考えたのちにそう伝えた。


 今は特に急ぐ用事もないからわざわざ達成の確認や報酬の受け取りを明日にする必要もないな。しかし、・・・夜とはいえギルドの中に冒険者が1人もいないのはよくあることなのか?一応は聞いてみるか。


 ギルド職員の女性がギルドカードと導の腕輪を手に持って奥に行こうとする前に声をかけた。


「すいません、1つだけ質問いいですか」


「はい。大丈夫ですよ」


「ありがとうございます。ギルド内の事なんですが、いつもこの時間ぐらいになると冒険者の人達はいなくなるものなんですか?」


「え~っと、いつもは最低でも4~5人ぐらいは受付終了の0時までいる時が多いのですけれど、どうやら街の広場でいろいろ騒動があったようで皆さんそっちの方に行っているようです」


「騒動?その騒動の具体的な内容は知っていますか?」


 冒険者が出向くような騒動ってなんだ?もしかして街の中に魔獣でも現れたのか?いや、それならもっと街の雰囲気が慌てているような気配があるだろうな。


「確実に把握しているわけではないのですが・・・・・有名な冒険者の方がこの街に来ているとの情報がありまして、その情報を聞いた冒険者の皆さんが確認のために街の中を探し回っているみたいで、その関係でトラブルがあったりしまして・・」


「トラブル?・・・」


「冒険者、星渡りの方々が街中でいざこざを起こして店に被害がでたりしまして、ギルド職員が仲裁に出向かう事態になっております」


「そうだったんですか、分かりました。どうもありがとうございます」


「いえ、それでは確認をしてまいりますのでお待ちください」


 有名な冒険者か・・・気にはなるが、店に被害が出ているような騒動には巻き込まれたくはないな。依頼の達成確認が出来たならさっさと小屋に戻った方がよさそうだな。


 さて依頼の完了確認を待っている間どうしようか、とりあえず前に使った2階のテーブル席にでも座って待っておこうかな。2階には魔獣の資料もあるからそれを見ていてもいいな。


 そういえば、魔獣の事で思い出したが森の状態の事を聞くのを忘れていたな。奥に行った女性や作業中の男性に声かけてまで呼び戻すのは申し訳ないから、2階の売店にまだ人が居るならその人に話をしておこうか。


 もしかしたら、あの魔獣手帳をくれたバルデスがいるかもしれないから、聞いてみたいこともあったからちょうどいいだろう。仮に売店に人がいなかった場合でも、報酬の受け取りの時にでも話してみることにしよう。


 シュウは2階に上がる為にギルドの階段を歩いて上った。


―――――


★魔術師 Lv.5 次のLv.まで 19/100%

 (取得経験値+6%)

●デッキ

(ソード・ワンド)

●スプレッド・フォーカード

●トリック

 ①チェンジ

●---

●---

●---


SPスキルポイント 0(0/12) 

魔核

・ハンターウルフ  ×1

・ビッグベアー   ×1

・キリングタイガー ×1

・ブラッドバッド  ×1

―――――


お読みいただきありがとうございます。

評価をするにはログインしてください。
ブックマークに追加
ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
― 新着の感想 ―
このエピソードに感想はまだ書かれていません。
感想一覧
+注意+

特に記載なき場合、掲載されている作品はすべてフィクションであり実在の人物・団体等とは一切関係ありません。
特に記載なき場合、掲載されている作品の著作権は作者にあります(一部作品除く)。
作者以外の方による作品の引用を超える無断転載は禁止しており、行った場合、著作権法の違反となります。

この作品はリンクフリーです。ご自由にリンク(紹介)してください。
この作品はスマートフォン対応です。スマートフォンかパソコンかを自動で判別し、適切なページを表示します。

↑ページトップへ