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剣と魔法のセカンドワールド  作者: K.T
第二話 偶然の再会
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子連れの親子?



 リーナが俺の出した条件を呑んでまでパーティを組むことを了承したので、ギルドに行ってパーティーの申請をするためにギルドに向かうことになった。


 この空間から街に行く為に鍵を取り出そうとしたとき、リーナの方を見るとこれから街に戻るというのに、街に入るときに渡していたフード付きのローブを装備していなかった。


「リーナ、これからギルドに行くんだから追って来ていた奴と出くわす可能性も考えて、ローブは装備しておいた方がよくないか?」


「そっか、そうだよね。ちゃんと装備していく」


「もし、また追いかけられるようなことになったら逃げる事になると思っておいてくれ」


「うん・・・ごめんね」


 申し訳なさそうにリーナが言うので、少し自分でも意外だとは思いながらもリーナに声をかけた。


「別に謝らなくてもいい。・・・パーティーを組むんだからパーティーメンバーの面倒ごとぐらいは引き受ける」


「うん!ありがと」


 元気にふるまおうとしたのか今度は明るく返事をしてからリーナがローブを装備したのを確認すると、街の中へと戻る為に鍵を取り出し小屋の扉に差し込み回した。小屋の扉の模様が変わりここへ来た時の月が描かれた扉と同じ模様になった。


「それじゃあ、ギルドに向かうか」


「リンちゃん、また来るからね」


「行ってらっしゃいませ」


 この空間に来た時と同じように扉を開けて二人を待っていると、リーナはホムラと手を繋ぎながらリンに挨拶をして扉を通っていったので、俺も後を追って扉を通り街へと戻った。



 街へ戻るとさっきここに来たときはまだ明るかったのだが、薄暗くなっており夕闇が迫ろうとしていた。今まで明るい時にしかここにはいなかったから分からなかったが、暗くなると街灯の光があるとはいえここはちょっと気味が悪い場所な感じがするな。


「ちょっと聞いていいかな?リンちゃんのいる場所に行くには、ここの場所からしか行けないの?」


「そういえば他の場所から行けるかどうかは聞いていないな。あの場所に行くのにここから行けるとはリンから鍵を渡されたときに聞いたけど」


 他からでも行けるとしたら便利なんだろうけど、ここみたいに人目につかないところじゃないとだめなのなら、条件が合うところなんてなかなかありそうにはないだろうな。


「街灯があるから完全な暗闇とかではないけど、夜にここに来るときとか危ないんじゃない?」


「そうか?街灯もあるしこのくらいの暗さなら見えない事もないし、別に問題ないと思うけど」


 日課で夜に外に出ているからってのもあるけど、月明かりのみで夜の山の中で過ごしたこともあるから特に困るほどではないな。


「シュウは問題なくても、その、私が1人で夜にここまで来るときにはちょっと怖いから困るかな」


「えっ、ああ、そうなのか」


「どうしたの?私が怖がるのが可笑しい?」


「いや、何でもないよ」


 そっか、怖い・・・か。もう、何年も(・・・)感じた事がない感情だな。


「そう?う~ん、こんな事なら飲み物を作っている時にリンちゃんのことばっかり聞いていたけど、他にも入り口がないのかも聞いておけばよかったな」


「・・・」


 それだから戻ってきた時、リンは少し疲れていた雰囲気をしていたのか。リンは自分から話すことはなさそうだからリーナからの質問攻めにあっていたんだろう事が見てなくても分かるな。


 それより、ホムラと手を繋ぎながら先陣切って公園の方に出ようとしているのはいいんだけど、ホムラが振り返ってこっちをずっと見てくるのが気になったから思い出したのだが、ホムラは人を避けているんじゃなかったか。このままギルドに向かうと確実に人の往来がある所を通ることになるけど大丈夫なのか?リーナは何故か少し浮かれている感じがするけど考えているのだろうか?一応大丈夫なのか確認しておこうか。


「気分よく向かっている所に悪いけど、ホムラは実体化したままでいいのか。さっきリーナから聞いた話だと人が怖いのではなかったのか?」


「あっそうだ。ごめんなさい、ホムラ。いま送還するからね」


 どうやら素で忘れていたようで、立ち止まってリーナがホムラを帰そうとすると、ホムラは首を横に振ってリーナの手を握ると手を引っ張った。


「えっホムラ、大丈夫なの?あっ、ちょっとまって・・」


 確認しておいてよかったと思いながら、リーナがホムラに話しかけているを見ているとリーナとホムラが戻ってくるのでどうしたのかと思い声をかけようとしたら、ホムラが俺の手を握って立ち止まった。


 傍から見ると、ホムラが真ん中にいて左右に俺とリーナがいるから、子連れの親子みたいになっているんだが、何故ホムラがこんなことをしているのか分からなかったのでリーナに訳を聞いた。


「え~と、リーナ?どういう事?」


「いや、あの、え~と、ホムラを送還しようとしたんだけど帰りたくないみたいで、でも何でホムラがこうしているのかは私にも分からなくて・・・・えっと、ホムラ。今から人が居るところを歩くんだけど大丈夫なの?」


 ホムラはリーナと目を合わせてから頷くと率先して歩き出そうとしたので、そのままの流れで3人歩き出すことになった。


「俺は別にホムラが大丈夫ならいいんだけど、リーナはこのままでもいいのか?」


「わ、私もこのままでもいいけど、・・・ホムラ、人が増えてきたりしたら無理せずにいつでも自分で帰るようにね」


 何故かリーナは慌てて自分も大丈夫だと返事をしてきたが、ホムラが無理しないように見ているのかこっちを見ることなく、ホムラの様子を窺っていて心配そうに何かを呟きながら見ているようだった。


「(う~う~恥ずかしい、ホムラもどうしていきなりこんな、これだとまるで子連れの夫婦みたいじゃないの、ちょっと嬉しいけどやっぱり恥ずかしい)」


 3人は手を繋ぎながら木々の間を通り抜けて公園に出ると、北にあるギルドに向かって横並びになって向かっていった。




お読みいただきありがとうございます。


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