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剣と魔法のセカンドワールド  作者: K.T
1章 新たな世界 第一話 不思議な導き
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お昼ご飯と公式ホームページ



 ゲームのログアウト処理をした後、自分の部屋のベッドに寝ている状態の体に意識が戻った。


 すぐには起き上がらずにゲームのヘッドセットを付けたまま目を閉じると、意識を体に研ぎ澄ませて異常がないかを確認してみた。1分ほど調べて体に異常がないことが分かると、慎重にベットから立ち上がり軽く体を動かして完全に異常がない事を確かめた。


「よかった。体には何の異常もないようだな」


 最近ようやく慣れてきたから耐えられるようになってはいたけど、いつもなら一瞬だけとはいえあの状態になると、必ず激痛で動けなくなったから覚悟していたけど、ゲームの中だとその心配はないみたいだな。

 それでもゲーム内で今後もアレを使っても大丈夫という保証はないけど、ひとまずは安心してもよさそうだ。


 一つの心配事が解決して安心するのと同時にお腹がなったので、当初の目的通りにお昼を作るためにキッチンへと向かった。


「う~ん、手早く作れて満足感があるものとなると。確か冷凍庫に・・・」


 キッチンについて冷蔵庫の中を確認して昼に食べるものを決めた。


「よし、具材もあるし昼はうどんでいいかな」


 食べるものが決まると冷蔵庫から材料を取り出して調理を開始した。お湯を沸かして冷凍のうどんを茹でている間に、うどんに添えるネギ、かまぼこ、お揚げの準備と和風スープの素を入れた器を用意した。うどんが茹であがると茹であがったうどんとゆで汁を器に入れて、用意した具材を添えると自分のお箸を添えて部屋に運ぼうとした時に、玄関からチャイムの音が鳴ったのでタイミングが悪いなと思いながらも玄関へと向かった。


 玄関の扉を開けると、恰好からしてどうやら宅配業者の方が来たみたいだった。


「宅配便です。真城 愁(ましろ しゅう)さんのお宅はこちらで間違いないでしょうか」


「はい。ここで合っています」


「それでは受け取りのハンコかサインをこちらにお願いいたします」


 サインをして荷物を受け取った後、荷物を部屋に置いてからキッチンのうどんを手に部屋に戻ってから届いた荷物を確認した。


「ああ、そういえば今日の昼には届けてくれるように言ってたんだっけ」


 そういって取り出したのは携帯電話で、画面が割れて使えなくなった携帯を修理に出したのでその代用品としてメーカーが送ってくれたものであった。


「よかった。修理には一週間ぐらいかかるみたいだけど代用品がすぐに来てくれて」


 携帯がないと昨日の姉さんからの呼び出しみたいなことがあったりすると、クラスメイトへの説明が面倒だからな。そういえば、携帯が届いた時に何かしないといけなかったと思ったんだけど何だったかな?まあ、そのうち思い出すだろう。


 届いた携帯をテーブルに置いてソファーに座ると、ノートパソコンの電源を入れて【セカンドワールドライフ】日本語訳の公式ホームページを見ながらうどんを食べた。


 日本の公式ホームページには正式サービス開始までのカウントダウンが出来ていたり、新しいプロフィールムービーが作られていたりしていた。その他にも注目プレイヤーのゲーム中のプレイ動画が見れるようになる機能が正式サービス開始時には実装されるらしい。現在はまだそのページが作成中だったが、他にも正式サービス開始後にはゲームプレイをネットにあげれるようにする録画機能も追加するらしい。


 その後も、うどんを食べながらホームページを見ていると、現在日本で先行プレイ中のロール使用率が見れるところがあったので開いてみると、円グラフで割合が表示されていた。


~~~

 各ロール使用率


 参考人数   1000人


 ・タンク    ・・・ 24%


 ・アタッカー  ・・・ 48%


 ・ヒーラー   ・・・ 18%


 ・生産職    ・・・ 9%


 ・その他    ・・・ 1%


~~~


 ロール別の職業使用率の項目もあったが、そちらは正式サービス後になるらしくてまだ見ることはできなかった。


 やっぱりアタッカーが一番多いんだな。公式のPVプロモーションビデオの中でも一番視聴数が多かったのは戦闘描写が紹介された動画だったから納得ではあるかな。それに、あれだけ現実にそっくりな仮想空間だと、やっぱり一度はPVの様な派手な攻撃をしてみたくなるよな。


 しかし、その他って何なんだろう?もしかしてまだログインできてなくてロールが決まってない人たちの事か?そうだとしたらお仕事お疲れ様です。まあ本当に仕事かどうかは分からないけど日曜日の今日この時間でもログインできていないとなると、仕事かよほど外せない用事ぐらいしかないよな。


 その点俺は高校生だからまだ時間もあるし、週に一回バイトはあったけど月一にしてもらったからゲームをやれる時間は自由にあったはずだったんだけどな・・・寮に一人で暮らしていた時なら。


 はあ、寮暮らしがダメになったのは自分にも責任があるから仕方ない。いつでも自由にできる時間は無くなったけど、なんとか今の生活で出来るだけ多くゲームをできる時間を手に入れよう。


 その後もホームページを見たりしていたが、他に新しいものもなかったので食べ終わった器と鍋を片付けて部屋に戻ると、ベットに仰向けに寝るとVR機器をセットして12時半前には再度ログインした。




お読みいただきありがとうございます。

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