【ソーセージ mari & mari】 〜 #17 オメデタのカンパって、払いたい⁈
【オメデタのカンパは払いたい⁈】
ここはネットTVのパウダールーム。
撮影前の原稿の確認に余念のないみずたまりに女性スタッフが
声をかけてきた。
「ねえ、よっちゃんオメデタだって。出産祝いのカンパ参加して」
「え、誰それ?」
原稿から目を離したみずたは本当に知らないようだった。
「ほら、こないだ隣の部署に配属された」
「そうなの、でもあたし一度も話したこととかないし。
やっぱ、出さないとダメ?」
「ううん、そんなことはないけど。無理にってワケじゃないから。
じゃあみずたはナシでいいのね」
「ホントごめん」と両手を合わせてみずたはちょこと頭を下げた。
実は今月遊びすぎてちょっとピンチだったので内心ホッとしていた
のだった。
ーそして20年後ー
夜の帰り道、自転車の無灯運転でみずたは若い警官に不意に
呼び止められた。
そして、
「こんばんは。昔、母が妊娠した時、お祝いのカンパを拒否された
そうですね。どうもお世話になりました」
「ええっつ⁈ 何そソレ‼︎」
その後、拒否った理由を取り調べのようにねっちり受けたみずただった。
【オメデタのカンパは払いたい⁈】
ここはネットTVのパウダールーム。
撮影前の原稿の確認に余念のないみずたまりに女性スタッフが
声をかけてきた。
「ねえ、よっちゃんオメデタだって。出産祝いのカンパ参加して」
「え、誰それ?」
原稿から目を離したみずたは本当に知らないようだった。
「ほら、こないだ隣の部署に配属された」
「そうなの、でもあたし一度も話したこととかないし。
やっぱ、出さないとダメ?」
「ううん、そんなことはないけど。無理にってワケじゃないから。
じゃあみずたはナシでいいのね」
「ホントごめん」と両手を合わせてみずたはちょこと頭を下げた。
実は今月遊びすぎてちょっとピンチだったので内心ホッとしていた
のだった。
ーそして20年後ー
夜の帰り道、自転車の無灯運転でみずたは若い警官に不意に
呼び止められた。
そして、
「こんばんは。昔、母が妊娠した時、お祝いのカンパを拒否された
そうですね。どうもお世話になりました」
「ええっつ⁈ 何そソレ‼︎」
その後、拒否った理由を取り調べのようにねっちり受けたみずただった。