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忘却王太子は、婚約者だけを忘れない

王都に“朝露の罰”が広がった。ある日を境に、宮廷記録官の娘リラは誰からも毎朝忘れられる。証言も勲功も、人脈も一夜で白紙。唯一、王太子カイルだけは彼女を忘れない。理由は不明、だがそれは運命の鍵だった。記憶されない利点=密偵、汚職の暴き、禁書庫の出入り。記憶される唯一の男=政治的後見、証人、楔。二人は“婚約破棄”を掲げて敵を油断させ、忘却の隙間で王国財務と軍務の癒着を剥ぐ。やがて判明するのは、忘却が王家の古い契約に由来すること、そしてカイルだけが覚えていられる代償。国家と恋、どちらも失わない最適解を、二人は“朝が来る前”に決めねばならない。

主要人物

カイル・ヴァレン(王太子):冷静な現実主義者。忘れない体質は“祝福にして枷”。リラの行いを記録し続ける唯一の観測者。

リラ・アルメ(記録官の娘→婚約者):毎朝、他者から忘れられる。対人戦術は控えめ、資料と段取りで世界を動かす“影の才”。

宰相ダラント:財務と軍務の“黒い結び目”。婚約破棄を口実に王太子の支持基盤を切り崩す。

近衛隊長セレン:実直。毎朝リラを忘れるが、身体が“見覚え”の反応をする違和感に気づき始める。

侍女ミーナ:読者目線の窓。忘却の副作用の“生活の傷”を見せる役。

老書庫番:忘却契約の古文書へ繋ぐ鍵。
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