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小林、秘密の情報源を暴く

数ある物語の中から、本作を手に取っていただき、心より感謝申し上げます。

この小さな物語が、あなたの日々にほんの少しでも彩りを添えられますように。

もし気に入っていただけましたら、ブックマークや感想をお寄せいただけると、作者にとって大きな励みとなります。

なお、全く別ジャンルの物語も公開しております。気分転換に違う世界を覗いてみたいときは、ぜひそちらもお楽しみください。

最近謎に同期の小林が絡んでくることが増えた。

この不可思議現象の中心に夢子がいることに気づいたのかもしれない。


ある日の昼休み。月影夢子は人事部の薄暗い机でMP台帳をじっと眺めていた。

そこへ、同期の小林が軽やかに近づいてきた。

「ねえ、夢子さん……なんか最近、社内で妙なこと起こってません?」


夢子は眉をひそめる。

「妙なこと?」


「コピー機が二倍印刷されるとか、ジュースが2本出るとか、社長室の照明がやたら明るくなるとか……」


夢子は慌てて口を押さえる。

“こ、この人、何を知っているの……?”


小林は反応をみるとにやりと笑った。

「実は僕、会社の七不思議、偶然知っちゃったんです」


夢子は凍りつく。

「偶然……?」


小林はテーブルに座り、語り始める。


コピー機事件の目撃


昨日、コピー機の前で紙が山積みになっていたのを見かけた


誰も原因がわからず、社員Aが「夢子さんかな?」とぼそっと呟いた


ジュースの二重発生現象


社員Cが自販機でジュースを買おうとしたら、必ず2本出る


「おかしいな……でもまあ、よかった。この間も夢子さんが出ていたな」と社内噂が流れた


社長の若返り傾向の目撃


社長室に用事で行った時、白髪が確実に減っていることに気づいた


その前後で夢子の出勤日と重なっていることを統計的に観察


小林は笑いながら結論を出す。

「つまり、夢子さんの存在と行動が、全て社長の寿命や社内現象に直結してる……ってことです」


夢子は思わず目を見開く。

「え、でも、そんなこと……ない。たまたまだって……」


小林は肩をすくめる。

「秘密っていうのは、知らないフリをする人間がいる限り、秘密なんですよ。

僕は観察力だけで全部把握しました。あ、これも会社の七不思議の影響かも?……」


夢子は呆然とする。

“観察力……つまり、日常のちょっとした不運や奇跡を組み合わせれば、誰でも気づくってこと……?”


小林はさらに言う。

「これからは夢子さん、僕も味方ですよ。同期ですし、秘密は守ります。同盟者ということで、

で、実際何やってるんですか?」


夢子は苦笑い。

「同盟者……いや、これは笑うしかないブラックジョークすぎる……」


こうして、夢子の秘密は偶然と観察力によって同期に知られてしまった。

社長は若返り、夢子は消耗、同期は妙に頼もしい……

ブラックユーモア満載の日常は、さらに複雑な人間関係の渦へと巻き込まれていくのだった。

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