表示調整
閉じる
挿絵表示切替ボタン
▼配色
▼行間
▼文字サイズ
▼メニューバー
×閉じる

ブックマークに追加しました

設定
0/400
設定を保存しました
エラーが発生しました
※文字以内
ブックマークを解除しました。

エラーが発生しました。

エラーの原因がわからない場合はヘルプセンターをご確認ください。

ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
1/1

ニワトリライダー?!

思いつきでかきます。クォリティは担保しません。雰囲気だけ。

羽がもげても走ればいい。ガタがくれば?本当に来るのか?


この街の裏のボス。ギャングでもないしマフィアじゃない。マフィンア・ブラァゲは知っている。青とピンクの光の線が無数に輝くこのネオン街の、終わらない夜は永遠ではないと。


汚い路地の薄暗いバスケットコート、20番ストリートから3回曲がり4回ゴミ箱を追い越し、階段を登れば辿り着く。

15歳くらいの黒く、眉にかかるくらいの髪の少年は制服をジャストサイズで上品に纏う。冬のスクールの帰り道、ケージから逃げてしまったネズミのチィを追ってここまできた。少年の名前はポッタオ・グルグル。気の弱い普通の子どもだ。夢中になって追いかけているうちに気がつけば、そうしてバスケットコートにたどり着く。影が差し始める誰もいないコートの端を、恐る恐る追いかけていく。チィは壁際をスタスタと走る。ふいにカツン、、と小さく音がした。2人は動きを止める。ライトに照らされた壁には落書きがかかれている、ポッタオは気づいた。

「ま、まずいなぁ、印だ。た、頼むからじっとしてておくれよぉ...早くここを出なきゃ」印についてこの大都市には噂がある。特別でもなんでもない。よくある噂の1つどころか100分の1。この印を見たものは失踪すると。ポッタオは友達からこのことを聴いていた。友達の描いたヘンテコな印とよく似ている。友達はまたその友達から聞いたとかなんとか。

とにかく、少しの不安と、自分を落ち着かせる意識を持ちながら、ゆっくりとチィに近づく。突然ネズミは振り返る。同時に後ろから声が「なぁにぃしてぇんだぁ?ちびぃ子。まぁいごなんかぁ?ってそのスクールバッグっ!こりゃ収穫だぜっ!なんだって良いとこの坊ちゃんがこんなとこにいんのぉ?!」。ポッタオは勢いよく振り返り痩せた男を見て青ざめる。噂は本当だったのか。足が震えて動かない、ジリジリと近寄る黒い影に、怯えながら、震える足は立つのが精一杯。ようやく一歩、足が後ろに動きかけたとき、大きくて弾力のある何かにぶつかる。「ってぇ!ナナナなにぶっかってんすかっ!オオおれにふれったぁてぇ慰謝料請求もんなんっすけっど!」大柄な男は見た目に似合わずひょうひょうと喋る。口を覆い隠す黒い布、上下ともオーバーサイズの黒服に、先っちょが針のようにとんがったブーツ。 。やってしまった。確実にヤバい。声が出ない。出し方を思い出せない。カチッ、カチッ、薄暗いライトは点滅を始めるカチッ、カチッ、僕の人生はおしまいだ、カチッ、カチッ、カチッ、、、、ブォオオン、何か聞こえる、まばたきの後、男達はもういなかった。


女の人の声が少し遠くの方から。知ってる声だ。「ガキンチョ!一人でこんなとこ来ちゃってあぶないよぉ!ってぇぽぽぽポッタォ?!」声を聞くだけで安堵がまるで足の裏から湧いて登ってくるようだ。腹を伝って手指、首まで暖かくなる。声に顔がついてるみたいな喋り方。姉のマキ・グルグルだ。20歳の優しく、明るい姉だ。ブリーチした金髪を後ろでくくっている。見た目に反して真面目な一面もある正義感の強い人だ。スクールを卒業し働き始めて1年目の帰り道、こんな時間に人通りの少ないこのコートに1人の少年がいるので、気になって思わず声をかけだというわけだ。ポッタオは大きな安堵感から違和感を忘れている。なぜ男たちは消えたのか?

バイクのあかりで照らされチィが見つかる。「ほーら!おいで!」マキの肩に飛び乗るチィをみて、ポッタオの内心は、(お姉ちゃんにばっかり懐くんだ!まったくもう!)と不満が湧いてきた。だが気分は悪くない。マキはふと印に気づく。「あれ、?こんなところに落書きなんてあったけ??」

思い出した。さっきまでいた男たちはどこに行ったんだ?ポッタオはマキの手を取り「早く帰ろ!」と言い、バイクに向かおうとした。その時パリンッ、バイクのライトが割れる。


「ラッキーだぜ!囮作戦だーい成功!最高!」

「マママヌケじゃぁないっすかぁ〜。ううう嬉しいなぁ!」

「お前ら、わかんだろ。抵抗しても無駄だ。姉弟か?弟から先か?、ほら」痩せた男が、声のトーンを落として喋る。

「なんだよっあんたらっ!」マキは状況が掴みきれていない。

「お前らに言う必要ぁあんのか?」

「オオオれはししし試験に合格して、ククククロイーヌのメメンバーになるってことなんすよぉ〜」

「ってぇ!いっちまってじゃねぇかよーハッハッハッ」乾いた笑声がシンと響き渡る。

マキはようやく理解した。自分たちはこいつらにとって獲物であると。

マキは拳を握り込む。とても強く。震えている。

「い、いや!ダメだ!ポッタオは、、お、弟は見逃せ!、、、」ポッタオは何も言えなかった。

お前はいつもそうだポッタオ。言いたいことは何も言えない。喉の奥でたまって飲み込んで、胸が苦しくなる。お前には勇気がないのか。恐怖と義務感がせめぎ合う。気持ちを隠すのは他人のためでなく自分のためか。このままでいいのか。恐怖は拭えない。

カチッ、カチッ、再びライトが点滅する、カチッ、カチッ、談笑もここまで!カチカチカチッ!

「ニワトリライダー見参!コッコッコケェー!」2人の目の前に突然現れる少し大きいニワトリに乗った14、5歳くらいの、、少年?少女?

見たことのない奇抜な服装に、長い金髪が揺れる。

「おいおいオイオイ!なんってついてるんどぁ俺たちゃあ!こんなラッキー滅多にないぜ!!ラプラッドさんもこりゃあ驚くぜ!もう1人増えちまったあ!!」

「オオオオれ待てないっす!かかかか解体作業かかか開始いいいぃ」

大柄な男の手に、何もない空間から特大のチェンソーが現れた。大きく振りかぶってまず狙うは意味のわからないニワトリと子ども。「おいしそっすネぇ!どんな味がするんカぁ!その大きなニッワットッリッ!」

「い、イヤァッ!」マキは叫び声とともに、目を逸らす。

ガチンッ!鈍いような鋭いような音がした後バスケットコートは静けさを取り戻した。マキはゆっくり伏せた目をあげる。視線の先には、、「な、なにそれっ?!」ニワトリのクチバシはチェンソーを完璧に防いでいる。「次はボクらのばんっかなぁ!」ニワトリのトサカが赤くなる。赤く光って、周囲の気温が上がったことをポッタオは感じる。ニワトリは口をゆっくりと開け、羽を広げる。「コケッーーー」普通のニワトリの声とともに放たれた衝撃波は至近距離にいるチェンソーの男を捉えている。刹那、黒煙が巻き上がり男は消えた。

「一体どうなってるんだ?」ポッタオは愕然としたまま、

やっと声を出した。確かに見た。

携帯のじゅうでん(やる気)がないので終了

評価をするにはログインしてください。
この作品をシェア
Twitter LINEで送る
ブックマークに追加
ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
― 新着の感想 ―
このエピソードに感想はまだ書かれていません。
感想一覧
+注意+

特に記載なき場合、掲載されている作品はすべてフィクションであり実在の人物・団体等とは一切関係ありません。
特に記載なき場合、掲載されている作品の著作権は作者にあります(一部作品除く)。
作者以外の方による作品の引用を超える無断転載は禁止しており、行った場合、著作権法の違反となります。

この作品はリンクフリーです。ご自由にリンク(紹介)してください。
この作品はスマートフォン対応です。スマートフォンかパソコンかを自動で判別し、適切なページを表示します。

↑ページトップへ