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またいつか…

上手くなりたい。。

この日は早番だった。オープンしてから本の整理、検品、レジ打ちと忙しく働いた。そして14時に仕事を上がった。お昼も食べていなかったからお腹が空いた。近くのフレッシュネスバーガーのテラス席にすわり、空を眺めていた。だんだん雲が広がってそのうち、ポツリポツリと雨が降ってきた。千尋は濡れないように店内へと席を移動した。次第に雨が強くなる。テーブルの上の携帯電話が鳴った。ディスプレイを見るとやはり公衆電話からだった。フレッシュネスバーガーにいることを伝えると『今から行く』と言って電話は切れた。しばらくすると男性が現れた。男性がお店に着いた頃には雨が強くなっていた。まるで雨を操作してるように。『雨の日じゃないと生きられないし、会えない』男性はそれをくる返す。私は信じるしかなかった。千尋はタオルハンカチを思いだし、返します!と言って返して二人は別れた。


その夜、ニュースで台風が近づいてる事を知った。


私は久しぶりに彼氏に電話してみた。

すると彼氏の後ろで女の人の声がする。その声の主が

『電話だれ?』と言うと彼氏が『妹』

私は急いで電話を切った。なんとなく予想はしてたけど、ここまでバカにされたのは初めてだ。私は悔し涙を流した。テレビのニュースの言う通り雨がさっきより激しくなった。次第に豪雨と変わった。

携帯がなる。ディスプレイは公衆電話。私は泣いてる。

『今から会えないか?』「こんな雨じゃ会えないよ…」

『こんな雨だから会わないと』私は会う約束をこの時した。近くの公園で待ち合わせ。傘が持っていかれそうなほどの雨だ。すると男性が現れた。私は安堵して泣いてしまった。彼氏のことも他の色んな感情がまざって。男性は強く、強く抱きしめて!くれた。そしてKissをし、タオルハンカチを私に渡した。私はぼーっとしてたと思う。豪雨のなかぼーっと。男性が雨脚がもっと強くなるから、部家に入って!という声で我に返りあわてて部家に戻った。深夜2実くらいに台風は通りすぎた。


翌日は雲ひとつない晴天で、台風一過。

私は目覚めると部家の植木に水をやり、

ベランダに出て洗濯をした。

青空に深呼吸すると私は部家に戻る。

テレビでは梅雨が開けたと報じている。

干したタオルハンカチが小小さく揺れていた。





    

          終わり



お読みいただきありがとうございました!

またお会いできる事を楽しみにしております。

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