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悪意の種を花にまで育てた人間の生き様  作者: 旅の語り部
ベリオレットは王に成りて
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牢屋での出来事と侵入者

 ベリオレット達が元々いた王を牢屋に入れてから数年の時が過ぎていた。王都アナタリアの人間は城で王が入れ替わったという事実を知らないままベリオレットを新たな王として受け入れていた。それはベリオレット達が元の王が亡くなったという嘘の情報を伝えていたからだった。元々いた王はあれからも牢屋の中で生き続けていて兵士から元々の王が牢屋で騒いでいると報告を受けたのはこれで何回目の事だろうか・・・・・・そろそろ顔だけは見せてやるかと思ったベリオレットは牢屋へと向かう事にした。元々いた王が捕らえられている牢屋は普通の場所からは行けないようになっていて特別な入口がある場所にあった。ベリオレットが特別な入口からその王がいる牢屋へと近づいていき牢屋の場所に姿を現すとそれを見た王は激しく怒った感じでベリオレットに「お前を信用しなければよかった。お前はいずれ私の手で・・・・・・」と大声で叫んだ。その王の言葉は今のベリオレットには何も響く事はなくまだ元気があるなと感じるだけで牢屋を後にした。ベリオレットが牢屋から離れても王の叫び声は牢屋に虚しく響き渡った。

 ベリオレットは元の王がいる牢屋から戻ってからパレットに関する人間の情報を探していた。そんな時、兵士から牢屋の奥に入ろうとしていた人間を捕まえたという報告があった。その人間は牢屋の奥に行けないように頑丈に封鎖されていた所が少し前に壊されていてその場所から元の王のいる牢屋に入って王の叫び声を聞いたかもしれないという報告を聞いて兵士に牢屋に入れたその人間を特別に監視しながら頑丈に封印していた場所をさらに頑丈にするように指示を出した。それからしばらく兵士から牢屋に入れた人間を監視している状況を聞くと王の叫び声を聞いたという事を話している気配は見られないという事だった。ベリオレットはその報告を聞いてからその後あまり気に留める事はなかった。牢屋に忍び込んだ人間には気には留めなかったがその後にパレットを連れ去った時にいた人間が魔王として成長して暗黒のオーラを纏っている事を知ったベリオレットはその魔王をどうにかする手立てを考え始めた。


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