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悪意の種を花にまで育てた人間の生き様  作者: 旅の語り部
ベリオレットは王に成りて
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本編26【因縁の終点】

 魔王ゼルスを倒したカオス教の集団は二手に分かれて行動をする事にした。カオス教の集団の一つはアルカット神殿の方向へと向かってもう一つの集団は教祖のいる場所へと戻ろうと向かっていた。カオス教の集団は歩き続けて教祖のいる場所の近くまでやって来ていた。そのカオス教の集団の後を追ってくる人間が二人いてカオス教の集団は、その隠していた二人のオーラさえも感じ取っていた。カオス教の集団は、その追ってくる二人の尾行をどうにか振り切って教祖の元へと辿り着いた。

 ベリオレットが拠点で魔王ゼルスの元に向かった集団が戻ってくるのを待ち続けていると拠点の入口が騒がしくなっていた。しばらくすると魔王ゼルスの元に向かっていた集団がベリオレットのいた場所に戻って来た。ベリオレットは、魔王ゼルスがどうなったかをその集団に聞くと集団は「魔王ゼルスを倒しました!!」と答えた。ベリオレットは喜んだが集団はさらに「その後何者かわからない人間に後をつけられましたが撒きました。」と告げてきた。ベリオレットは、その情報に念の為に拠点の警戒を強化するように指示を出した。指示を受けたカオス教の拠点の人間は警戒を強化させていった。

 警戒を強化させてからしばらくは何事もない日々が続いていた。だがその何事も無い日々が終わりを告げようとしていた。突然拠点の中が騒がしくなっていった。ベリオレットは、騒がしくなった拠点の奥で何者かがやって来ていると感じて戦いの準備をしていく。ベリオレットのいる部屋へと向かって来る足音が聞こえてくる。ベリオレットは、さらに気持ちを落ちつかせながら迫ってくる何者かをその場で待ち構えた。迫ってくる足音は、扉の前で止まりそれと同時に部屋の扉が開いた。扉が開いてベリオレットの目の前に現れた人間に見覚えがあった。あの時のパル達だった。ベリオレットは、パル達の顔を見て「やっと来たか!!」と言うと共に『やはりそうだったか』と心の中で思っていた。

 パル達が攻撃態勢に入った。ベリオレットは、パル達が攻撃態勢になったその瞬間に攻撃を仕掛けた。ベリオレットの攻撃を二人の人間が受け止めていて、ベリオレットの攻撃を受け止めた人間はベリオレットに攻撃をしようとしたが、ベリオレットもその攻撃を受け止めた。ベリオレットとパル達の中の二人が戦っている中そこにもう一人攻撃に加わってきた。そしてさらに一人は、術で三人をサポートしていた。パル達との戦いは熾烈を極めた。しばらく向かい合う時間が出来てベリオレットは術を詠唱し始めた。詠唱し始めたベリオレットだったが、視線にこの部屋の扉が映り目線をやると扉の方にさらに見覚えのある人間が現れた。扉には二人の人間がいて気を取られて術の詠唱を止めてしまった。その一瞬の隙をつかれてパル達の攻撃がベリオレットに当たり倒れ込んでしまった。受けたダメージは大きく攻撃が出来なくなってしまった。ベリオレットは諦めて「お前達パレットの末裔に倒されるとは・・・・・・」と呟いた。ベリオレットはさらに一撃を受けて地面に倒れ込んだ。


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