樹海という牢獄
カオス教を組織化したベリオレット達は過去にやって来た本来の目的の為に動き出した。この過去の世界で再興したカオス教の人間を使って自分達の運命を変えた人間達に共通するパレットという人間の情報を探し始めた。数日後、カオス教の人間がパレットという人間の情報を掴んで戻ってきた。ベリオレットは早速パレットの情報を持ってきた人間の報告を聞いた。その情報ではパレットという人間はダークリアという場所にいる事が分かったベリオレットはパレットがいるダークリアから連れてくる為にカオス教の幹部と集団を向かわせた。カオス教の幹部と集団がダークリアに行くのを見送ったベリオレットは自室で集団が戻って来るのを待つ事にした。
三日後、ゆっくりと自室で休んでいると拠点の外が騒がしくなった。その様子をベリオレットは自室から見ていると拠点にある人物が入ってきてある場所に向かうのが見えた。ベリオレットはその人物の事は時を越える前には調べていて知っていた。ベリオレットはその人間がこの場所に来た事を知ると自室からその人間が向かうであろう場所へと急いだ。ベリオレットは拠点の中を走ってその場所に辿り着くとその人間がいた。ベリオレットはその人間に「やっと現れたか・・・・・・」と言ってカオス教に入るように迫ったが拒絶された。ベリオレットの要求を拒絶した人間は今いるカオス教の拠点から去って行こうとしていた。その時その人間にベリオレットが「何かあったらカオス教の人間が行く」と言った。ベリオレットが言った言葉が聞こえつつも振り返る事もせずにその場を去って行った。その場所に二人だけしかいないはずだった・・・・・・
拠点で二人の対峙があった頃、ダークリアへと向かっていたカオス教の集団はそのダークリア近くのすぐそばまでやって来ていた。そしてそれから少しししてカオス教の集団はダークリアへと辿り着いた。カオス教の集団は辿り着くとそのままの勢いでパレットのいるダークリアの城の中へと入って行った。ダークリアの城には魔王がいて魔王城ともいわれていてその魔王城の内部をカオス教の集団はパレットを探しながら進んで行った。運がいい事にその時魔王城には魔王はいなかった。魔王がいない魔王城はカオス教の人間には問題が無いぐらい簡単に攻略する事が出来た。カオス教の集団はじっくりと魔王城の奥まで進んで行くと奥の部屋で二人の人間を発見した。カオス教の集団が見つけた二人の内一人は魔族らしき人間でもう一人は普通の人間だった。それを見てカオス教の集団は普通の人間の方が探しているパレットだと判断して連れて行こうとその人間の手を掴んだ。そして少し進んだ時に魔族らしい人間がカオス教の集団に向かってきてパレットを掴んでいる手を振り解こうとした。だがカオス教の集団と魔族らしき人間の力の差は一目瞭然だった。集団は振り解こうとしている手を跳ね除けてパレットをその場所から連れ出した。パレットを魔王城から連れ出したカオス教の集団は魔王城からカオス教の拠点までの道を急いで向かっていた。最初は抵抗していたがしばらくして抵抗する事を諦めた様子だった。カオス教の拠点へと向かっていた集団とパレットは歩き続けて険しい山道があるエリザレス山脈へとやって来た。パレットが逃げ出さないように監視しながら険しい山道を進むのは大変だったがなんとか越える事が出来てメイロー樹海へとやって来た。メイロー樹海にやってきたカオス教の集団はパレットの様子がおかしい事に気づくとこのままではカオス教の拠点まで連れて行く事は無理だと思うと進んで行った先で見つけた洞窟にパレットを閉じ込める事にした。カオス教の人間何人かがパレットを連れて洞窟の奥へと連れて行ってから集団は入口へと戻ってきた。パレットを閉じ込めたカオス教の集団はパレットが洞窟から出ないかを見張る人間とある事をする人間に分かれて行動する事にした。パレットを見張る人間は洞窟の前でパレットが抜け出さないかをずっと見張っていた。ある事をする人間達はベリオレットと共に未来から過去に来た人間がほとんどでベリオレットから聞いていたメイロー樹海の中にある石が置かれている場所へと向かった。その場所に向かっていた人間がその場所に辿り着くと石が置かれている場所で結界を作る術を唱え始めた。集団の結界を作る術の詠唱でその場所は結界を作る術の詠唱が鳴り響いていた。術の詠唱がしばらく続き結界を作る術は完成してメイロー樹海にその術の効果が広がってパレットを閉じ込めている洞窟は普通の人間には見えないようになった。結界の術を完成させた集団はパレットがいた洞窟に戻ると結界の術の効果が効いている事を確認すると万が一の事を考えて少しの見張りだけをこの場所に残してカオス教の集団は拠点へと向かった。連れてきて洞窟の中に入れたパレットはその後何回も洞窟から出ようと試みたようだったがその出来事も無くなっていった。
