本編23【書物と霧の樹海】
ベリオレットの指示を受けてロストリアの墓を探しに向かったこの時代のカオス教の教祖を含むカオス教の集団は、ベリオレットからおおよその墓の場所へと向かっていた。集団がその場所に向かって数日後、ロストリアの墓があると聞いた場所に辿り着いた。周りを見渡すと向こうまで何も見えない広々とした場所に不自然に木々が生えている場所があった。ベリオレットが言っていた場所にそっくりで集団は、その木々が生えている場所へとゆっくりと近づくとその場所には墓らしい物が見えた。カオス教の集団は見えた墓らしい物に近づいてよく見てみるとその墓らしい物にロスタリアの墓と書かれていた。『見つけた』カオス教の集団はそう思いながら見つけた墓の中を探すと中には一つの書物が置いてあった。集団は、その書物を取って中を見たが、集団には何が書いてあるかはわからなかった。だがその書物がベリオレットの探している書物だと思ってその書物を持ってベリオレットがいる拠点へと戻る事にした。
カオス教の拠点でロストリアの墓に時を越える術の書物を取りに行った集団が帰ってくるのを待っていたベリオレットは、自分の部屋で集団が帰って来たと報告を受けた。ベリオレットは、自分の部屋から出て帰って来た集団を出迎えた。集団からロストリアの墓で見つけた書物を受け取ると、集団をその場に留まらせておいて奥にある書庫へと書物を持って向かった。奥の書庫には色々な書物が納められていて手に入れた書物を書庫の奥にある見つかりにくい所に納めてまた集団の元へと戻って行った。集団の所に戻るとちょっと前に魔王ゼルスの情報が入ってきたと集団に伝えて集団に魔王ゼルスがいる魔王城があったアースという場所に向かうように指示をした。集団は、その指示を受けて魔王ゼルスのいるアースへと向かっていった。ベリオレットは、集団に次の指示を出した後にまた自分の部屋へと戻って行った。ベリオレットは、自分の部屋に戻ると魔王ゼルスを倒せる機会が出て来た事を喜んだ。
一方その頃、エントスの町の近くの洞窟で秘密を喋った人間を始末したカオス教の人間は、テール達を追ってメイロー樹海へとやってきた。カオス教の集団は、樹海に着くとメイロー樹海に作っていた石像の前までやって来て結界の術を詠唱し始めた。詠唱はすぐに終わり結界の術が発動した。すると目の前の石像は、不吉なオーラを放ち樹海に入った者達を抜け出せないように入口と出口を見えなくさせていった。樹海全体に霧が発生した。カオス教の集団は、結界の術の効果を一切受けず樹海を越えてテール達よりも先にエリザレス山脈を越えた。エリザレス山脈を越えたカオス教の集団はアトーの町へと向かった。