本編22【エントスの洞窟で】
テール達を監視していたカオス教の集団は、先回りしてキリートの町とアリトリーの町を繋ぐ道の所まで進むスピードをあげてやって来ていた。キリートとアリトリーを繋ぐ道をテール達が使えないようにする為に必要な事を考えていると道に石を落とす事が効果的だと気づいた。カオス教の集団は、その道の斜面に登り高台に登ると大きな岩を探し回った。しばらく探し回ると道を塞ぐほどの岩が見つかってその大きい岩を集団全員で斜面近くまで運び下の道へと落とした。落ちて行った大きな岩は凄い音をたててキリートとアリトリーを繋ぐ道を塞いだ。その時に道を通っていた人間達は、突然の事に驚いていた。カオス教の集団は、この場所に何人かを残してテール達がこの道にやって来るかを監視する役目を任せた。残りのカオス教の集団は、アリトリーの町へと急いだ。だがこの時カオス教の集団は、あまり知られていなかったがキリートからアリトリーを繋ぐ道が他にある事を知らなかった。
テール達がこの道にやって来るかを監視していた集団は、少し待っていたが中々来ない事に不思議に思っていると、他にアリトリーへと向かう道がある事を知ったカオス教の集団は、先にアリトリーの町に向かった集団にその事を伝える為にアリトリーの町へと急いだ。急いだ集団は、アリトリーの町に着くと先に行っていた集団に分かった事を知らせると先にアリトリーに行っていた集団は、次の行動を考え始めた。
先にアリトリーの町に着いていたカオス教の集団は、テール達がアリトリーの町に向かって来ている可能性に驚きながらも、通れないようにしていたはずの道にまさか違う道があった事に次の行動を考え続けてアリトリーの町で悪そうな人間に声を掛けた。その人間にはアリトリーの町から北に行った所にあるエントスの町を魔物と一緒に襲う事を持ち掛けた。その人間達は、最初はためらっていたがカオス教の集団の話を聞くうちに悪そうな人間はその話にのってきた。カオス教の集団と悪そうな人間は、すぐにエントスの町へと向かった。エントスの町に着いたカオス教の集団にいた赤い目をした魔物と悪そうな人間達は、エントスの住人を捕まえて町の近くにある洞窟へと連れて行った。捕まえて来た人間を連れて洞窟の奥へと進んで行く。そして洞窟の奥に連れて来た人間をその場所に閉じこめた。閉じ込めた後その場所から少し離れた洞窟の場所でゆっくりとする事にした。ゆっくりとしていてしばらくすると人間を閉じこめていた場所の方から気配がして侵入者の確認をする為に向かった。閉じ込めていた場所に着くと先に向かっていた魔物がテール達と対峙していた。魔物と悪そうな人間に指示をしてテール達を攻撃させた。テール達に攻撃を仕掛けた魔物達と悪そうな人間は、テール達と互角か少し優勢に戦っていた。カオス教の集団は、なぜ優勢に戦っているのかの理由がわかっていた。テール達は、人間相手に実力を出そうとしていなかった。その事でテール達を倒す事が出来るとカオス教の集団は思っていた。だがそこに突然現れた布で全身を覆っている人間が現れた事で戦況が一変した。突然現れたその人間は、魔物と悪そうな人間を次々と倒していった。その様子を少し離れて見ていたカオス教の幹部は、テール達に見つからないように隠れた。布で全身を覆っていた人間は、勝負がつくとその場所を去っていった。テール達は、その場所で生き残っていた人間に何か話を聞いていた。そして聞き終わると洞窟の入口へと向かっていった。テール達が去って行った後そこに残された悪そうな人間の元にカオス教の幹部は近づいた。そしてその人間が自分達の事をしゃべったと思いその人間を倒そうと襲いかかった。その人間は、最後の抵抗をしていたが、カオス教の幹部には敵わなかった。その人間を何回も攻撃して地面に倒れさせた。その後カオス教の幹部は、テール達の後を追って北へと向かった。