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悪意の種を花にまで育てた人間の生き様  作者: 旅の語り部
ベリオレットは王に成りて
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本編21【テリア襲撃】

 ベリオレットが再び分裂していたカオス教をまとめ上げてカオス教の教祖として絶大な力をつけたカオス教は、独自の情報網を使ってこの五千年後の世界にあのパレットの血筋が生き残っている事を調べ上げた。ベリオレットは、パレットの血筋の人間はもういないはずだと思っていた為に驚いていた。パレットの血筋の人間の事よりもベリオレットは、自分を追って時を越える術を使いこの世界にやって来る可能性のあるパル達の行方の方が気にはなっていた。とりあえず今はパル達がやってきたという情報は手に入らなかった。そしてあの時に封印された魔王ゼルス封印されているままでいるのかを確認する為にカオス教の集団に魔王城のあった場所まで向かわせた。指示を受けて魔王城に向かう集団を見送ったベリオレットは、集団が戻って来るまでにカオスの拠点で他に調べる事をやっていた。色々と信者達に調べさせているとパレットの血筋の人間の続報が届いた。パレットの血筋の人間は、テリアの町にいる事がわかった。その情報を聞いたと同時ぐらいに魔王城に魔王ゼルスの事を確認させに行っていたカオス教の集団が拠点へと戻って来た。そしてその集団が報告してきた事は、封印されているはずの魔王ゼルスの姿が無かったと聞かされた。ベリオレットは驚いた。『封印が解けている!!』心の中でそう思いながらも、確かに封印されたと聞いていたが何故封印が解けたのかと考えながらも居場所かわからなくなった魔王ゼルスやこの時代にやってきたかわからないパル達よりも居場所のわかっているパレットの血筋のいるテリアという町にカオス教の人間を向かわせた。

 フードを被ったカオス教の集団は、ベリオレットの指示を受けてパレットの血筋がいるテリアの町へと向かっていた。テリアの町に着く少し前、カオス教の集団の前に道を塞ぐようにオークが現れた。オークは、カオス教の集団が放つオーラに反応して威嚇を始めた。カオス教の集団は、オークの威嚇に動じる事もなく立ち塞がったオークに近づき術を使った。すると術を受けたオークは、目の色を赤色に染めていった。カオス教の集団は、操ったオークをその場所においてテリアの町へと先を急いだ。テリアの町の周辺まで来るとカオス教の集団は、二手に分かれる事にした。パレットの血筋の人間の行動を監視する集団と魔物を操って町に襲撃をかける集団に別れた。二手に分かれた集団は、それぞれの行動を起こしていく。まず動いたのは、パレットの血筋の人間を監視する集団から動き始めた。監視をする集団は、調べた情報に基づいてパレットの血筋の人間の家から目的の人間が出てくる所を見張っていた。血筋の人間の家から一人の人間が出て来た。情報に会った人間に似ていて監視していた集団は、その人間の行動を監視しながら見ていると、その人間は、家から出て来た後に同じくらいの年齢の人間から話しかけられて話をしていた。そして二人でどこかに向かって歩き出した。監視していた人間を追って監視する集団もその二人を後からついて行った。ある場所まで来ると近くに少し前に操ったオークがいたのでパレットの血筋の人間に操ったオークを差し向けた。さらに進んだ場所でオークはその人間に襲いかかった。オークとパレットの血筋の人間の戦いを隠れて見ていたが、しばらくするとオークを操っていた術が解けてその場を逃げて行った。オークと戦い終えたその人間を見ているとテリアの町の方から煙が上がっていた。

 一方その頃、テリアの町を襲撃する集団が動き出していた。町を襲撃する集団は、操った魔物と共に近づき次々と建物を破壊していった。操った魔物と共に建物を壊していたカオス教の集団の前に威嚇してきた動物が現れた。現れた動物は威嚇を続けていたが、操っていた魔物とカオス教の集団は威嚇をものともせず破壊を続けた。パレットの血筋を監視していたカオス教の集団は、煙を見て町の襲撃が始まったと確認出来たのもつかの間でパレットの血筋の人間が町へと走り出した後を追っていった。

 しばらくすると一人の人間が魔物の前に現れた。その人間は魔物に攻撃を仕掛けてきた。魔物はその人間の攻撃を弾き返した。攻撃を弾き返した魔物は、その後その人間に攻撃をする事なく対峙し続けた。その対峙はしばらく続いているとさらに二人の人間が現れた。魔物は、新たに二人の人間が現れたのを見ると対峙していた人間に攻撃を仕掛けた。対峙していた人間が後から現れた人間に気を取られていた隙を見て攻撃するとその人間は攻撃を受けて吹き飛んだ。魔物はさらに追撃をしようと吹き飛んだ人間に向かって行こうとしたその時、後からやって来た人間が魔法を唱えて放ってきた。魔物は、吹き飛んだ人間に向かっていて魔法を避けきれなかった。魔物は、魔法を受けた隙をつかれて二人人間の攻撃を受けて倒された。その様子を見たカオス教の集団は、破壊を止め町から離れた。

 テリアの町を襲撃する前にカオス教の拠点に襲撃の事を伝える為に向かっているカオス教の人間がいた。その人間が拠点に着くその少し前にベリオレットはカオス教の拠点でこの時代のカオス教の教祖にある指示をしようとしていた。そんな時、パレットの血筋を監視していた人間の一人がカオス教の拠点へと戻ってきてベリオレットに町を襲撃した事を伝えた。報告に戻って来た人間に拠点を出る前に伝えていた魔王ゼルスや英雄パルがいたら始末するように命じた。その人間は、急いでその事を伝える為にカオス教の拠点を出て集団の元に戻った。

 一方その頃、そのままパレットの血筋の人間を監視していた集団はその人間達がある場所へと向かったのを見てその場所の外から会話を聞き耳たてて聞いた。会話でパレットの血筋の人間は、アリトリーに向かうという事がわかって、監視する集団は先回りしてアリトリーへと向かった。

 テリアを襲撃していたカオス教の集団は、ベリオレットのいるカオス教の拠点へと戻って来ていた。ベリオレットは、テリアの町に襲撃した事は伝えて来た人間から聞いていたが、その後どうなったのかは詳しくは聞いていなかった。戻ってきたテリアを襲撃した集団から詳しい内容を聞いた。ベリオレットは、その報告を聞くと襲撃をした集団に新たな指示を出した。その指示とはある場所にあるはずのロストリアの墓にあるはずの時を越える術に関する書物を取ってくることだった。ベリオレットは、この時代のカオス教の教祖を呼び出した。そしてカオス教の教祖にその任務の責任者を任せた。指示を受けたカオス教の集団は、ロストリアの墓を探しに行く為にカオス教の拠点を出て行った。ベリオレットが時を越える術を使えるのは、最初に時を越えた術を使った時代でカオス教の前の教祖がロストリアの墓から盗んでいた物を読んでいたからだった。ベリオレットは、集団がロストリアの墓から書物を持ってくるのをゆっくり待つ事にした。


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