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悪意の種を花にまで育てた人間の生き様  作者: 旅の語り部
ベリオレットは王に成りて
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二度目の対峙

 カオス教の拠点にある書物を読んだ事で確信を得たベリオレットは王都アナタリアへと戻って来た。戻ってすぐにアルカット神殿に新たな指示を送った。だがその指示がアルカット神殿に届くまでにパル達を追っていた人間達が報告を持って王都アナタリアへと戻って来ていた。戻って来た人間が謁見の間に来て報告をしてきた内容はベリオレットにとって最悪の内容だった。戻ってきた人間達が持ってきた報告は魔王ゼルスを封印したという報告だった。ベリオレットは心の中で『しまった・・・・・・魔王ゼルスが封印されてしまってはパル達を倒す事が出来ない』と思ってしまった。報告に来た人間達はベリオレットに報告すると謁見の間を出ていった。一人になった謁見の間に残ったベリオレットはしばらく考えた後に王様都市パル達を英雄として迎える事にした。

 パル達がいつ戻ってくるのかを待ち続けていると魔王ゼルスを封印したという報告を受けてしばらくしてパル達が王都アナタリアに戻ってくると報告があった。王都アナタリアにパル達が戻って来る頃にはベリオレットは王様を演じる用意と覚悟がもう出来ていた。王様を演じる用意が出来たベリオレットの元にパル達が謁見の間の扉の前までやって来ていた。ベリオレットはその事を知ると兵士に扉の前にいるパル達を中に入れる事を指示した。扉が音を立てて開いてパル達との二度目の対峙だった。ベリオレットはカオス教の拠点でパルについてパレットと関連がある事は知っていたが顔には出さずに王としてパル達を英雄として労いの言葉を伝えた。だが内心ではパル達をどうして倒そうか考えていた。そう思っていたからなのかベリオレットは王として完璧に演じていたはずだったが演じていたはずのベリオレットも気づかないうちに不敵な笑みを浮かべていた。それは一瞬の事で気づかれないほどの時間だった。ベリオレットとパル達の二度目の対峙は終わりを告げた。対峙を終えたベリオレットは次の行動を考える為に奥の部屋へと向かった。


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