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悪意の種を花にまで育てた人間の生き様  作者: 旅の語り部
ベリオレットは王に成りて
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アルカット神殿にて

 ベリオレットは指示を出した動物が来るまで幹部に指示をする事を文書で書いて待っていた。しばらくすると兵士が指示をしていた伝書用の鳩を持ってきた。ベリオレットは兵士が持ってきた伝書用の鳩の足に書いておいた文書を括り付けてその伝書用の鳩をアルカット神殿の方に向けて飛ばした。飛び立った鳩は凄い勢いで瞬く間にアルカット神殿へと向かっていった。鳩が見えなくなった空をしばらく眺めていたベリオレットはその後自分の部屋に戻って事の顛末の情報が来るのを待つ事にした。王都アナタリアからパル達を追っていった人間から情報が続々と届いていた。

 エントスの町を襲ったカオス教の集団と魔物はエントスの町の近くにある洞窟へとやってきた。洞窟の中を進んで奥へと進みそこでしばらく身を潜めていた。カオス教の集団は洞窟の奥で魔物から少し遠い場所でくつろいでいた。しばらく静かな時間が続いていたその時、石が転がる音がしてカオス教の集団と魔物達は警戒を高めた。魔物達は音のする方向を見てパル達を認識すると襲いかかろうとし始めた。魔物のざわめきは少し遠い場所で見ていたカオス教の集団も気づいていてパル達がやって来た事を知り少し遠い場所で魔物達とパル達の戦いを見物していた。魔物達とパル達の戦いは長い事続いていて洞窟の中でその場所だけ戦う音が鳴り響いていてカオス教の集団は戦いの行方を食い入るように見守っていた。しばらくするとカオス教の集団がいる場所に謎の四人組がこちらに近づいて来るのが見えていた。カオス教の集団はあまり自分達の存在をパル達に知られる事を嫌って謎の四人組が向かって来る前にこの場所から去る事にした。その場を去ったカオス教の集団は王都アナタリアにいるベリオレットにこの情報を伝える為に人を送った。

 一方その頃、カオス教の拠点の一つになっているアルカット神殿にベリオレットの手紙を持ってきた伝書用の鳩が辿り着いていた。アルカット神殿でベリオレットの伝書用の鳩を見つけた人間は鳩の足についていたベリオレットの手紙を神殿の事を任されていた人間の元に持って行った。神殿を任されていた人間は手紙を読むと神殿の近くで活動をしていた幹部級の人間を呼び出す為の人間を送った。ベリオレットの伝令の事を聞いた人間達は急いで集まって話し合いをする為にアルカット神殿へと戻ってきた。戻って来たカオス教の幹部級の人間達はアルカット神殿の中でベリオレットからの指示が書かれていた手紙の内容について話し合っていた。アルカット神殿の大きく広い場所で話し合っていると幹部の一人が「魔王を倒しに行こうとしている者は今どこら辺に来ているのか?」と魔王を倒しに行こうとしている者の今の場所を確認してきた。その場所を知っている幹部が「メイロー樹海まで来ている」と答えた。幹部の話し合いはしばらく続いて入ってきている情報で魔王側もカルスの町にタリスタという人間を向かわせたという情報があってその事を利用する事にした。そう決まった後、カオス教の集団は腕のいい人間をパル達の監視の為に向かわせた。それと同時に魔王側が送ったというタリスタという人間が通る道へと操っている魔物達とタリスタに似た人間をその場所へと向かわせた。


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