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闇鍋プロジェクト 作者人狼短編集  作者: 闇鍋Project
第二回 8/2(日)開催
6/18

あの子との思い出

第二回開催は参加者7名(内3名が新規)、投稿作は9作品でした。

誰が複数投稿したのか分からない、かつ異常なまでに模倣が横行したため、本格的な人狼が始まりました。

今週は作品数が多いため、水曜日と金曜日は二作品を時間差をつけて投稿します。

「次は~要町~要町~」

電車のドアが開き、眠たい体の歩を進める。

体が覚えるほど歩み慣れた改札口までの道、見慣れた駅構内。

しかし、一つだけ異なることがある。

両手を寒そうに握りしめ、改札口を見つめている彼女がいる。

俺は眠たい体を奮い立たせるかのように、急いで歩を進めた。


「ごめん、おはよう。待った?」


「ううん、さっき着いたばかりだよ」


「よかった、じゃあ行こう?」


「うん!」


駅をでて、学校へと歩を進める。

外は、曇った銀のような薄白い明るみが広がる中、2人は、手が触れそうな距離で肩を並べて進む。


「凄い霧だね」


「そうだね、こんなに早く学校行くの、初めてだわ」


「なんか、特別感あるね」


「そうだね」


2人は顔を赤め、口を噤む。

指先が何度も触れ合い、緊張のあまり進む方向だけを向き、時が只々、進む。

気付けば、視界に学校が入る距離まで進んでいた。


もう、学校か。手、繋ぎたかったな。。。

いや、手を繋ぎたい。

バクバク心臓が鳴る。

俺は、勇気を振り絞り、言葉を発する。

「手、つなごっか」


「うん、、、いいよ」

おどおどと、互いの手は、歩み合い重なる。

彼女の手は温かく、柔らかい。


「私も手繋ぎたいと、思ってた」


「そうなんだ、よかった」


「もう着いちゃうね」


「そうだね」

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