時間
昨日、一昨日と投稿を忘れてしまいました。
投稿が遅れてしまい申し訳ありません。
本日と明日、それぞれで2作品を投稿して、前回寄せられた全作品を投稿します。
時間というのは一定に流れているもののようで、実際はそうではないのではないかと思う。
なんともお粗末なちゃぶ台の上に四百字詰めの原稿用紙を三枚並べ、いつ買ったのか覚えていないような鉛筆を使って物語を書く。そんな趣味の時間はすぐに過ぎる。
そうかと思えば、あと少しで嫌な仕事が終わる、という時にはたったの十五分が永遠に続くような気がしてしまう。
だから、時間というのは本当は同じスピードで流れていないのだ。
ああ、さっき淹れたコーヒーが冷めてしまう。慌てて私は口にする。
貰い物の高いコーヒーだ。普通と違ってフィルターを通さないで豆に直接お湯をかけて飲むんだよ、と得意げに語っていた上司の顔を思い出した。その助言の通りに入れたのだが、私は豆が口に入ってきて微妙な気持ちになった。
執筆を進めていると、どうしても筆が止まる瞬間は訪れる。仕方なく、テレビを見ながらリラックスすることにした。
自分の滑舌をひけらかしているように喋る早口ニュースキャスターと、ああ昔はよかった昔と違って変わってしまったとしか言わないハゲ散らかしたコメンテーターが隣同士に座っている。
……東京武蔵野市の路上で棒のようなものを振り回し通行人に怪我をさせたとして三十七歳の男が逮捕されました。男は容疑を認めています。あー、あのね。こういうようなのはね。周りの人間が止めてやるのが当たり前だったんだよ。昔はね。今はこういうのみんな知らんぷりするのよ。だーれも止めてやらない。だから、昔はよかった。昔と違って変わってしまった。
リモコンに手を伸ばす。電源ボタンに触れる。こんなものを見ていると、自分の文章に「昔はよかった」だなんて書き走りそうだ。
こんなどうでもいいような日常でも、私はこんな自分のためだけの時間が好きだった。
早い流れの時間と、遅い流れの時間は、私の行動によってすぐさまスピードが切り替わる。
誰にも邪魔されないで時間の流れをコントロールしているこの感覚を楽しみに日々生きているようなものだった。
その感覚を読者に伝えたくて、時間の流れを文字で表現する方法を模索している。例えば、川がせせらぎの音を奏でながらまったりと下流を流れるように、一文を少し長く書いてみたり。
「登場人物に喋らせてみたり」
そんな文章の書き方に拘って綴っていくのは楽しい。
結局何が言いたいかって、千文字という文字数制限は物語を書くには短過ぎr




